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合意に向けて続く模索

会議は2週目も半ばになり、交渉日程もあとわずかとなっています。

現在は、議定書AWG(2013年以降の先進国の削減義務の議論の場)と、条約AWG(京都議定書に参加していないアメリカや削減義務を負っていない中国などの途上国の行動に関する議論の場)の各テーマに関する議論がすべて非公開になってしまっています。また、これと同時に、政治的なガイダンスが必要な重要な課題については閣僚級レベルで非公式な協議が続けられています。

12月8日(水)朝には、議定書及び条約の両方について新しい文書が提出され、朝8時半から経過報告の総会(Stock-Taking Plenary)が開催されました。 いずれもあまり進んではおらず、議長は12月10日(金)の午後6時までに会議を終えるためには、最終的な合意文書が10日の朝までにできていなければ難しいことを強調していました。

それにしても、12月5日(日)にも経過報告の総会が開催され、今度は朝の8時30分からの会議で、こうしたことはこれまで17回のCOPの歴史の中でも初めてのことです。

執筆:早川光俊
(一般社団法人地球温暖化防止全国ネット運営委員/地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)専務理事)

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