温室効果ガスの排出によって引き起こされる地球温暖化が原因の異常気象は、世界的な問題となっています。ここ数年、日本でも集中豪雨や大型台風などの大きな災害が発生しています。
日本における温室効果ガスの排出は、産業活動に由来する部分が大きな割合を占めています。とりわけ二酸化炭素の排出はエネルギー需要に左右されるため、産業界における省エネルギーの徹底やエネルギー転換などが進められており、これからもより積極的な対策が期待されています。政府はこうした活動を支援し、さらに再生可能エネルギーの普及促進や経済的インセンティブの導入などを積極的に進めています。
しかし、排出のすべてが産業部門によるものではありません。家庭や運輸部門などからの排出も一定の割合を占めており、地球温暖化防止には国民一人ひとりのライフスタイルの変革が不可欠です。例えば、できるだけ不要なものを買わず、ものを大切に使い、再利用やリサイクルを心がけることは重要です。また、節電をしたり、外出時の車利用を自転車や公共機関に切り替えたりする工夫も必要です。また家庭で太陽光発電を導入するなど、再生可能エネルギーを積極的に取り入れる取り組みも求められています。
生活の中で資源・エネルギーの無駄使いをできる限り減らし、再利用やリサイクルを推進していくことは、循環型社会・脱炭素社会を構築し、地球温暖化を防止するための基盤となります。