目次
地球温暖化まなびBOXについて
教育事例の紹介
JCCCAでは、気候変動教育に関する事例の収集・掲載をしております。

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佐渡市立両津小学校(6年生)
5月のごみゼロ運動で回収した地域のごみを再分類し、重さを測定して一覧化することから学習が始まった。児童は教師が示した分類指標を基に測定方法を相談して決め、データを整理した。データから自ら問いを見出した児童は、対話したい問いを選んでp4cで考えを深めた。その中で「プラスチックごみは生き物に影響していないのか」「トキは誤って食べていないか」という疑問が生まれた。事例を調べてもトキの報告は見つからず、トキの生態を調べて理科室で採餌行動を再現するモデル実験を実施した。実験結果を基に、環境問題と生き物の暮らしとのつながりを実感する学習へ発展した。 -



佐渡市立両津小学校(5年生)
6年生の「ごみ分類」の学習掲示を見た5年生児童の「私たちも何かやりたい」というつぶやきから学習が始まった。児童は何をしたいのかを出し合い、なぜしたいのか、それによって何が変わるのかを対話を通して整理した。やりたいことを基に「エスディー」「チョーク」「ノーラッピング」の3つのプロジェクトに分かれ、理科室内でそれぞれが同時に活動を進めていった。 活動の途中では具体的な方法が定まらず行き詰まる場面も見られたが、その都度、全体での対話や教師による発問・考えの可視化・新たな視点の助言を通して突破口を見いだしていった。現在も児童は試行錯誤を重ねながら取組を継続している。 -



豊中市立新田小学校
「環境学習」を大きなテーマとし、学期ごとに小テーマを作り、学習の道筋を立てていきました。1学期の「エコチャレンジ」】では、社会科「ごみのゆくえ」「命とくらしをささえる水」の学習を通して、身近な環境学習についてチャレンジしていきました。2学期の「エコプロジェクト」では環境問題について、自分たちができることを計画(プロジェクト)を考えていきました。学校行事「ESD発表会」では環境について学んだことをもとに発表し、多くの人に伝えていきました。3学期の「エコプレゼンテーション」では環境学習で学んだことをもとに、ゲームやクイズを作って、学んだことを伝えていく活動を行います。 -



北海道羅臼高等学校
気候変動やゼロカーボンの意義について外部講師から学び、外国語科との連携でマレーシア国立サバ大学の学生と交流し、気候変動の影響や対策を英語で紹介してもらった。また「脱炭素まちづくりカレッジ」では対話と協働により排出量削減を目指すプロジェクトを実施していく活動を体験した。さらに、自然保護・スポーツ・食品ロス・エコアートの4分野を取り上げ、GISを用いたCO2排出量を可視化する実習、スポーツへの影響、食品ロス削減の取組み、アートを通じた意識喚起などを外部講師やワークショップを通して学んだ。今後は、分野ごとに「私たちにできるゼロカーボンアクション」を考え、実践へとつなげていく。 -



南アルプス子どもの村中学校
2024年度は、循環するくらしと食のあり方を模索しようと、はじまった。そのためには生産だけではなく、消費にも目を向ける必要がある。まず、ごみを生み出さない考え方、ゼロ・ウェイストを学ぼうと上勝町を訪ねた。次にエネルギーの自給自足に挑戦するため、オフグリッドを学ぶ。食材の生産も従来の方法に加え、炭素循環農法や魚のフンを栄養として利用するアクアポニックスに取りくんだ。多くの実践を積むことで気候危機を解決する方法を探り、未来を変えようと行動した。一方で気候危機の問題を後回しにしてきた大人に疑問を抱いた。中学生は自分たちだけでは地球は守れないと気づき、多くの人に実践を伝え、行動してもらうように促した。 -



神奈川県立海老名高等学校
神奈川県や日本及び世界での気候変動について、相互の関係や複雑な構造を気候変動ミステリーを使用して理解できるようになる。また、現状の複雑さを理解した上で、海老名市政や脱炭素のまちづくりに参画し、具体的かつ創造的な解決策を提案できるようになることを目指す。解決するにあたって、気候変動対策としての「適応策」と「緩和策」の観点や社会システムの変化を視野に入れた政策提言を行う。また政策提言を通し、具体化した解決策の考案の難しさ、行政の合意形成手法を学ぶ。政治に直接コミットする難しさを体現させつつ、気候変動に関心を持つ議員を調べることや投票行動の重要さなど間接民主主義の重要さにも気付かせる。 -



東京ガス株式会社
環境省実証事業※の一環として、「ナッジ」や「行動変容ステージモデル」等の行動科学の先進的な知見を使った省エネ教育プログラムを開発し、2017年から4年間で全国の小・中・高・大学等計43校、約1万名の児童生徒が受講したところ、家庭のCO2排出量を5.1%削減できることを確認しました。2023年度より、日本初のエビデンスに基づいた脱炭素に資する教育として、カーボンニュートラルシティを目指す自治体と連携し、持続可能な社会の創り手の育成による省エネ促進を目指しています。 ※環境省「低炭素型の行動変容を促す情報発信(ナッジ等)による家庭等の自発的対策推進事業」 -



堺市立日置荘小学校
1学期は「知る」をテーマに、気候変動の影響について調べ、発表を行った後、地球温暖化防止ネット理事長の高田研様をゲストティーチャーとして招き、専門的な知識を学んだ。 2学期は、気候変動を抑えるためにできる行動を考え、自転車活用に注目。市役所自転車企画推進課の方の講話や、シマノ自転車博物館への校外学習を通して理解を深めた。その上で、自動車の利用を減らす取組として、地域の店に自作ポスターを掲示し呼びかけを行った。 3学期は活動を振り返り、自らの行動が変わっていないことに気づき、「灯台下暗し」と捉え、独自の二酸化炭素指数を用いて身近な暮らしの見直しと実践に取り組んだ。 -



秋田県立秋田中央高等学校
海洋プラスチックごみの主要排出地域である東南アジア、特にマレーシアを対象に、市民の行動変容につながる環境教育プログラムを開発、実践しました。教材開発のため、マレーシアのサバ州内でクリーンアップ活動やごみの組成調査、現地高校生へのヒアリングを実施。最終処分場や不法投棄が疑われる島の視察、SDGsカードゲーム等の研究も行いました。現地の高校生との協議を経て完成した英語版教材はマレーシアで、日本語版は秋田県の中学校で活用され、2か年で約800名の生徒が参加しました。温暖化による豪雨や強風は、平常時の何倍ものプラごみを海へ運びます。市民の行動変容によって、この問題の深刻化を抑止できればと考えています。 -



秋田県立新屋高等学校
新屋高校では、環境美化活動として海岸や地域清掃を行い、「海と日本プロジェクト」と連携した海ごみ削減にも取り組んでいる。環境教育では、在来生物の保全や外来生物の駆除、ハマボウフウの植栽、SDGs学習を行い、イベントも多数開催。さらに、八郎潟の水草育成を行う水槽:モグリウムの設置による環境教育や、環境を意識した商品開発にも挑戦している。循環型社会の形成にも力を入れ、リサイクル活動やペーパーレス化、フェアトレードの推進にも積極的に取り組んでいる。 -



防府市立小野小学校
1.地球温暖化の原因と予想される未来の問題、それを防ぐための方法について、科学的に学ぼう ~環境アドバイザーの方から~ 2.小野地域の生き物は、温暖化の影響を受けているのか、専門の先生方と一緒に調べよう ~①「アユ」について佐波川漁協の方と ②「昆虫」について科学館の方と~ 3.2009年土砂災害について知り、安心なくらしのために今しておくことについて考えよう ~防府市危機管理課の方に質問~ 4.今、自分達にできることを考えて、すぐに始めよう ~山口県温暖化対策センターの方に自分達にできる効果の高い方法を教えてもらおう~ 5.発信、大人の方に協力してもらおう ~①環境レポートを公民館等に掲示 ②地域文化祭で発表 ③地域回覧用のチラシづくり~ -



富山県立富山北部高等学校
近年の気候変動により、自然災害が多発している。河川や山間部が多い富山県では、大雨の影響で洪水や土砂災害の被害を受けることが多い。そのため、流域治水に関する知識を深めるとともに、流域治水について多くの人に知ってもらうための活動を行った。富山県庁が行っている出前講座に参加して、地球温暖化や防災に関することを学んだ後、流域治水に関する認知度を調査するとともに、認知度を高める活動として、富山駅構内の南北通路で行われたイベントに参加した。さらに、より多くの人に知ってもらうために流域治水に関するジオラマを制作し、「とやま探究フォーラム」で発表した。 -



公益財団法人 京都市環境保全活動推進協会
SDGsの基本情報や各項目(特に13番「気候変動に具体的な対策を」)についてを押さえなおし、自分たちの生活とのつながりについて理解を深めることを目的にしたプログラムです。合わせて、自分たちの考えとSDGsを結び付けた意見を発信できるようになることも目指しており、ごみ、エネルギー、水のテーマでのグループワークを進行します。このプログラムは当協会が制作し、市内中学校に配布している『環境副読本「わたしたちと地球環境」(中学生用)(https://www.miyako-eco.jp/publication_category/sub-reading/)』を活用したものとなっています。また、このプログラムは中学校への出前講座としてだけではなく、企業の社員研修としても利用されています。 -



特定非営利活動法人気候ネットワーク
こどもエコライフチャレンジは、京都市全小学校で実施されている気候変動教育プログラムで、これまでに16万人(2024年11月時点)が実施してきました。学び・実践・ふり返りのプログラムに加え、近年は学校のデジタル化と併せて電子化を進めています。2005年1校から訪問学習型の取組がスタートし、2010年から京都市立全校(全校)で実施。2019年からは動画を使って担任による授業を、2023年度からは、市立小学校における端末の配備等に対応するため、診断書電子化システムを提供し、全校で実施しています。他自治体・海外(マレーシア)へも波及しています。 -



鳴門市板東小学校
1学期は地球温暖化とコウノトリについて知り、自分たちもコウノトリに親しみをもつため、見つけたら発見カードに書いていった。また、化学肥料や農薬を減らした米作りを知る一貫として、田植えを体験した。さらに、農地などの雨水貯留の効果についても学んだ。JICAとも連携し、スリランカの環境問題について知った。2学期は田植えをしたお米の稲刈り体験と地産地消での調理実習を行った。スリランカと2回目の交流を行い、互いに環境問題について意見交換ができた。これらの経験から、自分たちにできることは何か4つの視点から考え、発表していく。 -



自由の森学園中学校・高等学校
自由の森学園のESDの構造は大きく教育実践と学園経営の二本立てになっている。前者の教育実践面は、中学「森の時間」や高校選択授業などを軸に展開されるものであるが、それ以外に生徒の自主的な活動(天ぷら油プロジェクトなど)も含まれる。 -



公益財団法人 京都市環境保全活動推進協会
最初に地球温暖化の仕組みや原因となる二酸化炭素の家庭からの排出源について話を聞いた後、電気・水・ごみのテーマに分かれてグループワークを行います。それぞれで「普段の電気の使い方を見直し、電気の大切さを考える体験」、「普段の水の使い方を見直し、節水の仕方を考える体験」、「ごみを減らすためにどんな事ができるかを話し合い、実際にごみを減らす体験」を行います。今まで無意識に使用していた電気・水・物の使い方を考え、自身の行動を見つめなおすプログラムです。それぞれのグループワークを終えた後には全員で集まり、各体験で「どのようなことをしたか」、「これからどのような使い方をするか」を共有し、学びを深めます。 -



きのくに子どもの村学園 きのくに子どもの村小学校
1学期の大きな活動となったのは、クラスのリフォームである。開校から30年経っている木造校舎のクラスの床をカーペットからフローリングに変える作業を行なった。2学期からはひみつ基地づくりをはじめる。どんなひみつ基地をつくりたいか話し合い、建設場所を決め、寸法を図り、床や屋根、壁を張り(縦)200cm ×(横)300cm×(高さ)400cmにもなる木造建築物を建設した。3学期の最後には活動経過を本にまとめ、全校生徒と保護者の前で活動の劇を披露した。この日々の活動の中に地球環境へ関心を広げるために、ゴミ問題や気候変動の話題に触れている。 -



佐倉市立間野台小学校
理科「天気の変化」では、天気の変化は雲の量や動きと関係があり、映像などの気象情報を用いて予想できることを学習する。台風の接近や変化についての学習後、ゲストティーチャーから予報業務の実際と気象災害からの適応策について学んだ。佐倉市は、印旛沼の最下流に位置し、大雨による被害も発生している。児童が近年の気候変動による気象災害の変化やその適応について理解し、行動ができるよう、環境防災教育の一環として地域の学校への支援を行っている気象庁の職員を佐倉市気候変動適応センターが招聘し、本授業を設定することができた。 -



北海道胆振総合振興局
■振興局職員が自ら講師を担うほか、産学官ネットワークであるTEAM「ゼロカーボンいぶり」と連携のうえ、大学・金融機関等専門家の派遣や現地実習の開催、生徒達の議論に参加するなど、生徒達と教員の主体性ある探究学習を支援。 ■(2023年度~)伊達開来高校3年生全員が履修する学校設定科目「だて学」において、約半年間、ゼロカーボンに関する探究学習を伴走支援。 ■(2024年度~)伊達開来高校3年生のほか1年生へのスポット授業支援(高校内のタテ展開)、苫小牧工業高校2年生への授業支援と企業視察実施(胆振地域内のヨコ展開)を行い、胆振地域のより効果的な「ゼロカーボン人材」の育成を試行錯誤。 -



大阪府
次世代を担う高校生を対象に、環境の負荷低減に先進的に取り組む企業との対話(ダイアローグ)を通じ、企業活動における環境配慮の取組の社会的意義についての理解を深めてもらい、将来、環境を意識した実践者として活躍する人材を育成するための“ゼロカーボン・ダイアローグ”を実施。ゼロカーボン・ダイアローグ当日は、高校生・企業がそれぞれの活動について発表を行うとともに、質疑応答・意見交換等を実施した。また、企業から事前に提示された課題に対し、高校生ならではの柔軟な発想で様々なアイデアを提案した。高校生が提案したアイデアの具体化について、現在企業において検討が進められている。 -



青森市立堤小学校 東北地方ESD活動支援センター
昨年、東北地方ESD活動支援センター令和5年度「ESD for 2030 学び合いプロジェクト ローカルから考える気候変動教育」を受け、堤小学校では全校で地球温暖化に関わる学習に取り組み、6年生では「地球温暖化ストッププロジェクト」として取り組んだ。課題設定から課題解決、探究結果の発表、地域との連携等では様々な外部講師等から話を聞く、聞いてもらうなどの機会を設定し、仲間との対話を大切にしながら活動を展開した。活動の成果は今年度に引き継がれ、6年生だけでなく全学年の活動が意欲的主体的に実施されるにようになり価値ある活動であった。 -



坂井市役所 生活環境部環境推進課
市内小学校の6年生を対象に、45分×2時限×2回の環境教育授業を行う。①児童は第1回目の授業で、地球温暖化問題に関する基礎知識をSDGs17領域全てとの関連で学ぶとともに、被害に対する感情を分析する力を磨く。②第2回目の授業までに、家庭において温暖化防止の取り組みにチャレンジする。③第2回目の事業では、家庭でのチャレンジ結果を分析し家庭での行動を振り返る。以上を通して、多様なワークシート、チェックシートを活用することで子どもたちのコンピテンシー(ユネスコ参照)の変化を記録する。④最終的に子どもたちは授業で学んだこと、感じたことをまとめ、市が主催する市民フォーラムにて市民に向け意見を発信する。 -



延暦寺学園比叡山高等学校
単元名は「風呂敷から考える持続可能な未来」、第1~4次で構成。第1・2次では、発問と体験を通して風呂敷の汎用性、融通性に気づかせ、最低限のものを最大限に活かすこと、地球資源を浪費しないことを美徳とする日本の生活文化の本質=サスティナブルであることへと導く。第3次では、拠点プログラムを活用した体験的な学習活動に加えて、ゲストティーチャーと生徒との発問応答型の授業を展開する中で、風呂敷の包み方の基本となる技能の習得と風呂敷が脱炭素に繋がることを理解させる。第4次では「風呂敷✕脱炭素」をテーマにしたプレゼンテーションを行い、脱炭素社会を実現するための社会変革を先導する人材の育成を目指す。
学校全体で取り組んだ事例の紹介






自由の森学園中学校・高等学校
開校以来実践してきた環境教育実践を体系化して、2017年にユネスコスクールに加盟。中学校では各学年で取り組む「森の時間」を軸にした総合学習として、高校では選択講座のなかにESD講座を設定している。また、毎年行われるアースデイ東京に参加したり、廃食油を回収して公用車を走らせたり行事用に発電したりする生徒の活動(天ぷら油プロジェクト)などが有志で行われている。並行して、学園経営においては可能な限り脱炭素と地域との連携に取り組んでいる。
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