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北海道羅臼高等学校

目次

カリキュラム概要

都道府県名北海道
設置区分公立
学校名北海道羅臼高等学校
学校概要① 幼小中高一貫教育の充実
・豊かに恵まれた環境の中で、生徒一人一人の個性や可能性の伸長を図り、確かな学力の定着を目指すとともに、ふるさと羅臼に誇りを持つことができる人材を育成します。
・中高の生徒会・部活動交流を行っています。
・模擬試験の受験費用や各種検定の検定料について、羅臼町が補助金を支援しています。
・「クマ学習」や「生態系学習」など、世界自然遺産である知床を題材に学びを深めることができます。
② 世界自然遺産「知床」で学べる環境
・自然環境科目群「知床学I」、「知床学II」、「知床探究」、「海洋生物」で知床を舞台に自然環境についての理解を深めています。
・ユネスコスクール研究発表会において、年に1回小中高の代表が活動発表を行っています。
・水産教室でロープワーク、ダイビング実習など漁業・水産業に関する知識や技術を身につけています。
・羅臼町独自の検定試験である「知床学士検定」を実施しています。
・知床横断遠足では羅臼の自然を守るため、清掃活動をしながら知床峠を歩きます。
これまでの取り組みこれからの地域を担う高校生にゼロカーボンを「知り・学び・考える」機会を設けることを目的に進めてきた。令和5年度は4班に分かれ、GISを活用してCO2排出量を分析した。令和6年度は森林・水産業・ファッション・防災の取組み事例を学んだうえで班ごとにパンフレットを作成し、道の駅で配布した。今年度は生徒の話合いから自然保護・スポーツ・食品ロス・エコアートの4分野を取り上げ、外部講師による講義や体験型のワークショップを実施した。特に生活とのつながりを意識し、ゼロカーボンを他人事から自分事として捉えられるように工夫している。
教育目標知床の自然のごとく 厳しく美しく 羅臼岳の如く 悠然と
学年第2学年
テーマゼロカーボン探究学習
目標①気候変動、ゼロカーボンに関する基礎知識と課題を理解する。
②自分の生活や地域社会とゼロカーボンを結びつける視点を育てる。
③探究活動を通じて「他人事」から「自分事」へ意識を転換する。
内容気候変動やゼロカーボンの意義について外部講師から学び、外国語科との連携でマレーシア国立サバ大学の学生と交流し、気候変動の影響や対策を英語で紹介してもらった。また「脱炭素まちづくりカレッジ」では対話と協働により排出量削減を目指すプロジェクトを実施していく活動を体験した。さらに、自然保護・スポーツ・食品ロス・エコアートの4分野を取り上げ、GISを用いたCO2排出量を可視化する実習、スポーツへの影響、食品ロス削減の取組み、アートを通じた意識喚起などを外部講師やワークショップを通して学んだ。今後は、分野ごとに「私たちにできるゼロカーボンアクション」を考え、実践へとつなげていく。
大切にしたことこの活動で大切にしたいことは、気候変動を単に自然科学の視点から学ぶだけでなく、自然保護や産業、スポーツ、食、芸術など多様な分野に関わる課題として広い視野で捉えること。そして、気候変動は規模の大きな問題であり、一人の行動がどの程度影響を与えるのか実感しにくいものが、それでも私たちの身近な生活と深くつながっていることを意識し、行動へと移すきっかけにしてほしいと考えています。「他人事から自分事へ」という視点の転換が重要であり、その積み重ねが変化を生み出します。また、一人だけでは困難でも、多くの人が力を合わせれば成果を上げられるという実感を得ることも大切です。そのために、単発の学びで終わらせず、外部講師から専門的な知識を学び、学校や地域、仲間とのつながりを意識しながら継続的に取り組んでいく姿勢を育みたいと考えています。
スケジュール令和7年9月~令和8年3月
外部協力者北海道根室振興局保健環境部環境生活課地域環境係
酪農学園大学環境共生学類講師 吉村暢彦氏
ワークショップデザインdescribe with代表 高橋優介氏
一般財団法人SDGs in Sports代表理事 井本直歩子氏
北海道地球温暖化防止活動推進員 宮森芳子様
北海道地球温暖化防止活動推進員 安倍隆氏

フォトギャラリー

取り組み

9月~11月(22時間)
  1. 気候変動や「ゼロカーボン」とは何か、ゼロカーボンに取り組む意義について(外部講師)
  2. 外国語科と連携し、マレーシア国立サバ大学の学生と交流
    マレーシアでの気候変動による影響と対策について英語で紹介してもらった。
  3. 未来体験=脱炭素まちづくりカレッジ=で対話と協働により、排出量削減を目指して各種プロジェクトを実践していくワークショップを実施
    (第2学年知床学II選択者、第3学年知床探究選択者参加)
  4. 【取組み紹介】気候変動×自然保護
    CO2排出量と吸収量をGISを使って見える化、再生可能エネルギーの活用法についての講義とArcGIS Onlineを使用した実習(外部講師)
  5. 【取組み紹介】気候変動×スポーツ
    夏と冬のスポーツへの影響(試合への影響やスポーツチームの取組み)についての講義(外部講師)
  6. 【取組み紹介】気候変動×食品ロス
    家庭の食品ロスを減らす取組み、廃棄食品の行方等についての講義(外部講師)
  7. 【取組み紹介】気候変動×エコアート
    ゼロカーボンを目指すアート作品による環境問題への意識喚起について体験型のワークショップを実施(外部講師)
  8. 気になる分野を選択し、分野ごとに「私たち(自身・授業・学校行事・地域)にできるゼロカーボンアクション」について考え、取組みを行う。
12月~2月(10時間)
  1. 見やすいプレゼンの作り方について
  2. 分野ごとにプレゼン作成
  3. プレゼン時に気を付けたいポイント
    (聞き手の興味を引くための方法、聞き手の注意を引き続けるための話し方の工夫、質疑応答の対応)
  4. 発表練習
  5. ゼロカーボン探究学習成果発表会(発表練習)
3月(3時間)
  1. ゼロカーボン探究学習成果発表会(in北海道庁舎) ※ 代表者のみ
  2. まとめ

児童の変化

<児童・生徒の変化について>

【ゼロカーボンとは何か、取り組む意義についての授業後の振り返り】
私たち1人でも環境に気を遣って過ごせば少しでも気候変動を変えられると思う、羅臼でも暑くなるってことは相当影響を受けているから若い世代の未来が危うい、気候変動は世界規模での課題だけど、一人ひとりが関心を持つことと自分にできることを知って行動することが緩和・解決につながると考えた、日本のことだけでなく他の国のことを知る機会があって良かった。

【未来体験ー脱炭素まちづくりカレッジーについての授業後の振り返り】
体験を通して羅臼でも問題として挙げられている漁業の課題や気温の上昇などの対策について町や道などの大きな規模でしか対策ができないと思っていたけれど、漁業関係者や農家など各々ができる策を行うだけでCO2排出量の削減に大きく貢献できることを知った、ゼロカーボンを達成するための時間は限られているからその中で何を優先的に取り組むのか考える力が重要だと思った、目標達成までギリギリ届かなくて「早くやっておけば良かった」というのがリアルだったのでちょっと早く行動を起こすことが重要だと気づけた、大切にするべきなのは人間だけでなくこの世界を昔から作ってくれた自然や動物にも目を向ける必要がある、みんなで協力することによってCO2排出量を減らせる。

学習を通して生徒は、気候変動を世界規模の大きな課題として捉えるだけでなく、自分の暮らしや地域とつながる身近な問題として意識するようになった。一人の行動でも変化を生み出せることや、漁業や農業など各分野での小さな取組みが大きな削減につながることを理解した。また、時間的猶予が限られる中で優先的に取り組む課題を考える重要性に気づき、自然や動物への視点も広げながら、主体的に行動を起こす必要性を実感している。

<児童・生徒の変化をどのようにして評価したのか>(アンケート等)

  • 井本直歩子さんにご協力頂き、生徒たちが自分たちの変容・成長を感じられるようなアンケートを作成して頂いた。
    アンケートはゼロカーボン探究学習実施前(9月実施済)と実施後(来年2月下旬)に行う。
  • 毎時の授業終了後にパドレットに、授業内容や考えたこと等の振り返りを入力している。

参考資料

・知床学Ⅱゼロカーボン探究学習単元計画

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