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世界の温室効果ガス・二酸化炭素の排出状況
世界の国別の温室効果ガス・二酸化炭素排出量の状況
国連環境計画(UNEP)が2025年11月に発表した「排出ギャップ報告書2025(EGR2025)」によると、世界の温室効果ガス排出量は依然として増加を続けており、2024年には過去最高となる57.7 GtCO2e に達しました。この増加傾向は加速しており、2024年は前年比で2.3%の増加を記録し、2010年代の増加率0.6%を大きく上回っています。1990年から2024年までの34年間を見ると、排出量は37.8 GtCO2eから57.7 GtCO2eへと増加し続けています。
1990年以前の温室効果ガス排出量は先進国からの排出が大半を占めていましたが、近年は京都議定書発効時に開発途上国であった中国やインドなどの排出量が顕著に増加しています。2024年に世界全体の排出量が増加する中で、世界最大の排出国であるインドと中国が最も大きい絶対排出量の増加を記録しています。G20加盟国(アフリカ連合を除く)は全世界排出量の77%を占め、その大部分の国で2024年に排出量が増加しました。
2022年の世界の二酸化炭素排出量を国別に見ると、第1位が中国、第2位がアメリカ、第3位がインドとなっています。
中国とアメリカの排出量を合計すると、世界の排出量の約45%を占めており、上位10 カ国の排出量を合計すると約70%を占めている状況です。
なお、日本の排出量は世界第5 位で世界の約2.9% を占めています。








