第14回締約国会議(COP14)

No.1 ポズナニ会議、開幕

気候変動枠組条約第14回締約国会議(COP14)がポーランドの古都ポズナニで始まりました。12月1日から12日までの2週間にわたって交渉が行われます。2013年以降の国際枠組み交渉が本格的に開始された2007年バリ会議(COP13)と、次期枠組みの合意期限である2009年コペンハーゲン会議(COP15)の中間点にあたる重要な会議です。

ポズナニ会議の概要
ポズナニ会議では、以下の6種類の国際会議が同時並行で行われます。各国は、これらの会議で、2013年以降の国際枠組みなどのテーマについて交渉することになります。
・気候変動枠組条約第14回締約国会議(COP14)
・京都議定書第4回締約国会議(CMP4)
・条約の下での長期的協力行動に関する第4回特別作業部会(AWG-LCA4)
・京都議定書の下での附属書I国の更なる約束に関する第6回特別作業部会後半会合(AWG-KP6.5)
・実施に関する第29回補助機関会合(SBI29)
・科学上及び技術上の助言に関する第29回補助機関会合(SBSTA29)

ポズナニ会議の会場 (c)Masayoshi Iyoda
ポズナニ会議の会場 (c)Masayoshi Iyoda 

ポズナニ会議で期待されていること
今回の会議は、2009年の次期枠組み合意に向けて、本格的な交渉に入るために必要なものが全て出揃うことが期待されています。
これまで、2013年以降の国際枠組みについて様々な提案がなされてきました。
その結果、「アイディアはたくさんあるが、絞り込めていない」という状況になっています。アイディアをたくさん出すのも大切ですが、2009年末の合意期限まで時間はほとんどありません。たくさんの提案の中から、各国が合意できるものを選び出す交渉が今こそ求められています。そのためにも、2009年の本格的な交渉のベースとなるテキストが今回の会議でまとまることが大切です。
さらに、限られた時間の中で交渉を進めて2009年末の合意を成功させるためには、交渉を前進させることができるようなスケジュールが必要です。
今回の会議では、次期枠組み交渉の最後の1年となる2009年の作業計画(交渉のスケジュール)に合意することが重要です。スケジュールが効率的であることによって、合意が成立する可能性が高くなります。しかし、スケジュールが不十分だと交渉もおぼつかなくなります。その意味で、今回の会議はとても重要になってきます。
また、その他の様々な論点の進展も期待されています。特に、地球温暖化をストップするための世界全体の中長期ビジョンについても話し合われることになっており、なんらかの共通認識をもつことができるか注目が集まっています。
また、先進国の排出削減可能性や削減幅についても検討されており、これらの問題について少しでも交渉を前倒しして前進させることが、2009年のコペンハーゲン会議の成功につながります。 

COP14の開催を知らせる広告。ポズナニ中央駅にて (c)Masayoshi Iyoda
COP14の開催を知らせる広告。ポズナニ中央駅にて (c)Masayoshi Iyoda

コラム 古都ポズナニと国際会議
ポズナニは、ポーランドの首都ワルシャワと、ドイツのベルリンの間にある都市です。日本でいえば奈良や京都のように、ポーランドの古い都です。ヨーロッパ風の街並みで、教会があちこちにあります。バスやトラム(路上電車)といった公共交通機関が発達しており、市民の足として利用されています。  

ポズナニのトラム (c)Masayoshi Iyoda
ポズナニのトラム (c)Masayoshi Iyoda 

ポズナニに住む人に、この国際会議について聞いてみました。
ポズナニの人々は、COP14がニュースによく取り上げられるようになったこともあり、みんなこの会議に関心を持っているそうです。また、ポズナニに外国人がこんなに大勢集まるのは初めてだということで、期待と不安が入り交じった気持ちなのだそうです。中には、この国際会議の関係で大学の授業が休みになり、宿題が増えて大変な思いをしているという大学生もいました。COP14開催で、ポズナニ市民の生活は少し普段と違うものになるようです。

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