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まちづくり協議会との連携による 「省エネ・脱CO2まちづくり」推進モデル事業

滋賀県地球温暖化防止活動推進センター

キーワード:まちづくり,地域循環,エコドライブ,ごみ,食品ロス,健康,防災

目次

活動の目的

まちづくり協議会と連携することで、地域住民一人ひとりが地球温暖化問題を自分ごととして捉え、省エネ・脱CO2行動をライフスタイルとして暮らしの中に定着させる

実施までの経緯

滋賀県の二酸化炭素排出量は、産業・運輸部門で減少しているが、家庭・業務部門では増加しており、家庭部門での温室効果ガスの排出抑制が求められている。まちづくりという視点から、地域として取り組んでもらうことにより、地域住民が積極的に参加できる仕組み作りなど、具体的行動に結びつく提案をすることで、まちづくり協議会と連携しCO2排出削減に取り組むこととなった。

主な取組み

まちづくり協議会の住民全員が温暖化防止の意識を持つために、「省エネ・脱CO2宣言」を行い、 単なる啓発に終わるのではなく、地域のコミュニティセンターを中心に行動として定着させるための仕掛けを提案することによって、自らの行動の定着を図った。
特に、自治会対抗安全運転・エコドライブコンテストの実施においては、地域ぐるみでのエコドライブの実施につなげるだけでなく、その結果を地域の安全マップに落とし込むことによって、安全なまちづくりにもつながるものとした。
また、誰もが参加できる身近な取り組みとして家庭の冷蔵庫から始める「Fridays for Future」プロジェクトは、節電はもとより、食品ロスの削減、ごみ減量、経済的効果と住民にとっても地域にとっても様々なメリットを生み出すことができた。

地域とのかかわり方

活動の様子等

効果的な実施のための工夫等

  • 主体は地域住民という点を徹底し、提案やサポートは行うが、実施は地域で決定することで、自発的な取り組みを促すことができ、地域に定着させることができた。
  • 冷蔵庫から始める「Fridays for Future」プロジェクトという誰でも参加でき、負担の少ない身近な取り組みにより、地域全体で参加できる仕組みとした。また、その結果、家庭の経済的負担の減少、節電効果、ごみ減量を生み出し、個人にとってもメリットがあり、なおかつ、それが地域のためにも役立つという地域循環を生み出すため、参加者を増やすことができた。
  • 自分にとって、また、地域にとって、どちらのメリットにもなり、「省エネ・脱CO2宣言」を行っている地域での話題に上ることは、行動科学的アプローチとして効果的であると言える。
  • まずは、地域のキーマンの協力を得ることが先決であり、キーマンを通して、地域の中心人物の理解、協力を得た。また、この取り組みを行うことが、CO2の削減以外に地域にどのようなメリットを及ぼすかを具体的に提示した。
  • 地域循環を考慮し、地域住民主体の仕組みを考えた。また、安全、健康、防災、地域の絆づくり、学習といった観点等、まちづくりとしてのCO2排出削減を考え、自発的に地域住民が取り組めるものとした。

活動の成果

  • 熱中症対策講座:50名
  • エコドライブ説明会(役員対象):30名
  • うちエコ診断受診者:8名
  • エコクッキング講習会:20名
  • 安全運転・エコドライブコンテスト:90名
  • エコドライブ講習会受講者:9名
  • エコドライブ講習による削減(年間2,356.72kgのガソリン削減)
  • 省エネ・脱CO2宣言参加者 約5000世帯
  • Fridays for Futureプロジェクトにより、地域の課題であるごみ問題を、家庭で身近にできることを中心に地域循環共生を狙ったシステム構築に結びつけることができた。省エネ、節電だけでなく、経済的効果、食品ロス削減、生ごみのたい肥化による循環、地域での絆づくり、環境学習など、SDGsにもつながる成果が期待できる。

今後の課題・展望

生ごみ処理に関しては、準備段階で次年度、サイクルが回るかたちとなるため、どの程度参加者数を伸ばせるかが課題である。また、継続が大切であり、いかに継続させていくかが今後の課題である。

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