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4-6 二酸化炭素の重さと体積の関係について

理想気体の体積は、気体の種類にかかわらず、0℃、1気圧の標準状態で、約2.24×10¯²m³/モルです。(22.4 /モル)
(モルは、0.012キログラム(12グラム)の炭素12の中に存在する原子の数と等しい構成要素を含む系の物質量です。)

1モルは、物質を構成する分子の分子量にgをつけた質量の物質量です。
二酸化炭素(CO2)の分子量は44(炭素Cの原子量12+酸素Oの原子量16×2)ですので、二酸化炭素は44gが1モルで、44gの体積は2.24×10¯²m³となります。

例えば、1トンのCO2の体積は、1トン=106gなので、
(1×106/44)×2.24×10¯² ≒5.1×10²
すなわち、5.1×10²m³となります。

これを球の大きさで表現したい場合には、
球の体積は半径をrとすると、4/3×πr³ ですので、
計算により求めることができます。
1トンのCO2は、半径が約4.95mの球に相当します。

なお、温度が変化した場合には、体積は絶対温度[K]に比例します(シャルルの法則)。
絶対温度と摂氏で表す温度との関係は、0[K]=−273[℃]、273[K]=0[℃]です。
したがって、例えば、20℃、1気圧の時の1トンのCO2は、
(273+20)/273×5.1×10² ≒ 5.5×10²
となります。

(上記は、高校の物理の学習内容ですので、詳しくは参考書等をご覧ください。)

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