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本日の化石賞

12月5日 月曜日の夜です。

ダーバンのCOP会場について会場内を一回りしたのち、
自転車を借りて、2時間ばかり市の中心部と港、砂浜を走ってまわりました。

いたるところに、Welcome DurbanやCOP17のサインがあり、
街を挙げて歓迎していることがわかりました。

治安が悪いと聞いていたのですが、
この期間、VIPが多数訪れるためでしょうか、
警備員が多数、配置され、あまり危険を感じることはありませんでした。

自転車で走っていても、
ボランティアグループと思われるお揃いの色のTシャツを着た子供たちのグループから
Hi、Helloと声をかけられるなど、
とてもフレンドリーな感じがしました。

おそらく、彼らは選ばれて、街の清掃や案内などボランティアを務めているのでしょう。
彼らにとって、将来、京都議定書に代わる新たな希望の枠組みが締結された都市として
自分たちの都市を誇りに思う日が来るのでしょうか?

多数の買い物客で賑わうメインストリートには、
クリスマスの飾りつけがされているのがちょっと不思議なかんじでした。

午後は、二つのサイドイベントに参加し、
最後に有力なNGOであるCAN=Climate Action  Networkのブースで発表される
「本日の化石賞」(Fossil of the day)の発表を見てきました。

「本日の化石賞」とは、その日の会議において、
気候変動防止の進展に最も後ろ向きの貢献を行った国を表彰するものです。

発表が行われる午後6時前には、
CANのブース前に数十人のNGOのメンバーが集まり、
賑やかな雰囲気の中、発表がなされました。

3位がアメリカ、2位はサウジアラビア、
そして、ロシアとニュージーランドが1位をわけあいました。

どこから連れてくるのか、たぶん、NGOのメンバーの一人だと思いますが、
受賞国はちゃんと表彰台に上がります。

1位と2位が淡々と表彰台に登壇したのに比べ、
3位のアメリカの受賞者がやけにテンションが高かったのが印象的でした。

それぞれの受賞理由はCANのホームページに記載されていますが、
自分なりにCOP17の意義とそれぞれの国の果たした役割や行動の全体像を解釈し、
後日、再度、記載したいと思っています。

ちなみに、COP17スタート以降の各日の1位は、
11月28日と29日がカナダ、
11月30日がポーランド、
12月2日がブラジル、
12月3日がトルコだそうです。

日本の名は、3位まで調べてもぜんぜん出てきませんでした。

執筆:佐藤 剛
(宮城県地球温暖化防止活動推進センター ストップ温暖化センターみやぎ運営委員)

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