16日の午後からCOPのハイライトである、最終会議のハイレベルセッションが始まりました。
昨日(今日!?)のAWG-LCAの会議が終わったのが朝7時。
しかし、草案は未決定事項ばかりで決着がつかず、Zammit Cutajar議長は、「あとは、首脳級会合であるハイレベルセッションにゆだねる」と政治的決着に期待を残しました。
そうは言っても、代替案(option)やカッコ(bracket)だらけのテキストでは、合意ができるはずもなく、ある程度の着地点にいくために、ハイレベルセッションと並行して事務方の会議も続いています。
これまで議長をおこなっていたConnie Hedegaard担当相から、会議が首脳級になるにあたり議長はLars Locke Rasmussen首相にバトンタッチされました。
ハイレベルセッションでは、順番に3日間かけて各国のトップがステートメントを読み上げていきます。日本は17日の21時くらいに小沢大臣が発表します。
化石賞!今年は日本の授賞少ない!?
NGOが一日の交渉で最も不名誉な発言をした国におくる化石賞。
今年の授賞はアメリカが目立ちます。
アメリカは長期的な途上国支援資金を発表せず、また、歴史的に多くの温室効果ガスを排出しているにもかかわらず、2020年までに1990年比、およそ4%という消極的な目標しか出していないということです。
日本は12日に一度だけ一位をとりました。
日本を出発する時の私の期待は、ハイレベルセッションが始まる前、まさにこのタイミングで「○○が決まりました!」と皆様にお伝えできればと思っていましたが、京都議定書に代わる新たな枠組み(新議定書)をめぐり、途上国も参加する案を主張する日本を含む先進国と、途上国の削減目標のない京都議定書を続けたい途上国のせめぎあいで、現実は厳しく、なんともフラストレーションのたまる状態です。
会場内のオブジェ。自然派COP15のトレードマークか?!
ちょっとなごみますね 。