会議は4日目になりました。日本国内でもいろいろな話題が報道されていますね。
*12/6(木)のデイリー・プログラム(UNFCCC事務局ウェブサイト、英文)
「ポスト京都議定書」の議論が始まる
2013年以降の「ポスト京都議定書」に関する議題について交渉が進み始めました。交渉は以下のような場でそれぞれに進められています。
- ・「長期的協力に関する対話(ダイアログ)」を引き継ぐことを検討するために新たに設置された長期的協力に関するコンタクトグループ
- ・京都議定書の下で先進国の次の削減義務を交渉する特別作業部会(AWG)
- ・京都議定書締約国会合における京都議定書の見直し(9条)
しかし、現在のところ、最終的に合意が目指される「バリ・ロードマップ」がどのようなものになるのかは、それぞれの国の思惑も異なり、まだはっきり見えてきていません。
主な論点は、以下の3点です。
- ・どのような形式で交渉を進めるのか
- ・交渉の終わりはいつにするのか
- ・どういう内容について議論をするのか
交渉の形式については、多くの国が、京都議定書のトラックに加えて、条約の下で新しい交渉の場を作り、2つのトラックで交渉を始めることを支持しています。
条約の下のトラックでは、アメリカの参加や途上国の今後の貢献について検討することが考えられています。日本政府も、一度は、京都議定書の下での交渉を捨ててしまうのではないかと思えるような発言をしましたが、2トラックを支持することを改めて表明しています。
交渉の終わりについては、“2009年末”という時間枠はおおむね共有されていますが、一部の途上国には、京都議定書の先進国の削減義務について1年先に決めるべきという意見もあります。
最後に、どういう内容について議論するのかについては、どこまで具体的な内容をどのような方向で盛り込むことができるのかは、現在のところはっきりわかっていません。
6日に入ってからは、非公式な交渉が同時並行で始まり、来週の閣僚級会合が始まるまで、裏で様々な交渉が進められることになります。
コラム 会場の移動はレンタル自転車で!
メイン会場と、様々な用途で使われる会議室がある隣接するホテルの間の移動は、レンタル自転車が無料で提供されています。日差しが暑いので、タクシーを利用する人も多いが、インドネシア製(らしい)マウンテンバイクは、軽量で思いのほか走りやすく、政府の人も研究者もNGOも関係なく、汗をかきかき自転車にのる情景は、ある意味、爽快でもあります。
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(c)Kimiko Hirata
会場内のデコレーションの様子。南国らしい雰囲気です。
(c)Kimiko Hirata