2日目は、大きな本会議場を半分に仕切り、一方では第23回科学的、技術的な助言に関する補助機関会合(SBSTA)、もう一方では第23回実施に関する補助機関会合(SBI)の本会議が行われました。初日にも両機関の本会議がそれぞれ行われ、COP10 から持ち越してきた議論を含め今回の議題が決められました。朝は10時から午後1時まで、午後は3時から6時までその一部が今日のそれぞれの本会議で取り上げられています。
SBSTAでの主な議題は、クリーン開発メカニズム(CDM)事業としてHCFC22の副生成物であるHFC23の破壊について新設のプラントを認めるかどうか(参照:vol.89)、技術移転(テクノロジートランスファー)の発展などが取り上げられています。
また、SBIでは資金に関する議題が主で、気候変動枠組条約の下に設置された特別気候変動基金・京都議定書の下に設置された適応基金の資金供与メカニズムについて地球環境ファシリティー(GEF)の報告があり、また適応措置について「ブエノスアイレス適応作業計画」などが議題としてあがりました。
ここで取り上げられた主な議題については、それぞれ交渉グループがつくられ、そこで詳細を議論していくことになりました。
会場の様子 -展示会場にて-
国際会議場内には展示ブースが設置され、83団体によるブースが立ち並んでいます。ブースにはカナダや米国など各国政府の出展もあれば、国際機関や研究所、環境NGOや産業界の出展など様々です。
日本からは、文部科学省「共生プロジェクト」で地球シュミレーターによる4つの課題の研究成果が紹介されていました。また、日本の組織では、地球環境戦略研究機関(IGES)、国立環境研究所、地球環境センター(GEC)、電気事業連合会がそれぞれブースを構えています。
会場の様子 -明日の本会議を控えて-
会議場への入場は非常に厳しいセキュリティーチェックを通過しないといけないため、今日も会議の始まる前の時刻には長蛇の列になりました。
明日3日目は、COP/MOPの本会議が開催され、マラケシュ合意の採択が議題となっています。きちんと採択されて、京都議定書が本当の意味で動くことになるか、今回のモントリオール会議の中でももっとも重要な場面の一つです。長蛇の列の前に会議場に行って座席の確保も必要そうです。