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vol.6 多くの議題でSB17での結論を採択

10月29日、科学的、技術的な助言に関する補助機関(SBSTA)と実施に関する補助機関(SBI)の全体会合が開催され、議題別に開催された非公式な協議を経て議論されてきたほとんどの議題の結論がまとめられました。
まず、15時からと20時から、および22時30分からの3回にわたって行われたSBSTAの全体会合では、SBSTAにおける気候変動に関する政府間 パネル(IPCC)第3次評価報告書の活用や附属書I締約国(先進国)の温室効果ガス排出目録の報告・審査に関するガイドラインなどの議題に関して、次回 SBSTA18でさらに考慮するとしました。そのうえで、全体会合は、第8回締約国会議(COP8)に提出するSBSTA17の報告書 (FCCC/SBSTA/2002/L.13)を採択したのち、すべての討議を終えました。 (写真上 ホルドー・ソールゲイルソンSBSTA議長 Photo Courtesy of IISD/ENB-Leila Mead)
第1約束期間(2008年から2012年)にクリーン開発メカニズム(CDM)のもとで行うことができる2種類の吸収源関連事業である「植林」「再植 林」の定義などをどう定めるかについて「議論に進展があった」としたうえで、 SBSTAは、この問題に関するワークショップを2003年2月初旬に開くよう事務局に繰り返し要請するとともに、前回SBSTA16で決めた行動計画に したがって、次回SBSTA18でも議論を続けることに合意しました(FCCC/SBSTA/2002/L.22)。
さらに、ハイドロフルオロカーボン(HFC)やパーフルオロカーボン(PFC)など3つのガスについては、IPCCと科学アセスメントパネル (TEAP)に対して、科学的・技術的・政策的な統合報告書を1冊、2005年あたままでに作成するよう要請することになりました。また、どのような形で この問題に関する議論を継続させくかどうかについては、以下のように決まりました(FCCC/SBSTA/2002/L.19/Add.1)。また、この 問題に関する議論のまとめ案をCOP8で採択するよう勧告することで合意しました。 (FCCC/SBSTA/2002/L.19)。
1. 報告書の作成が両機関によって受け入れられるまでは現在の議題のもとで検討する。
2. 両機関が報告書の作成を受け入れたあとは「関連する国際機関との協力」という現存する別の議題のもとで検討する。
3. SBSTAがその報告書を受け取ってすぐ、但し2005年より前に、新たに設定する議題のもとで検討する。
また、パイロット・フェーズ(試行的段階)にある共同実施活動(AIJ)については、それをさらに継続するようCOP8に勧告することになりました (FCCC/SBSTA/2002/L.21/Add.1)。そして、技術の開発と移転については、途上国や経済移行国への技術移転を継続するよう強く求 めることなどを記した議長による議論のまとめ案 (FCCC/SBSTA/2002/L.29、および FCCC/SBSTA/2002/L.29/Add.1)を一部改訂し、それをCOP8で採択することを求める文案を承認しました。
 一方、SBIの全体会合は、資金メカニズムなど議題別に開催した非公式な協議が長引いたため、予定の時間から8時間半以上遅れて23時43分から始まり ました。(写真右 深夜まで続いたSBI17。中央はラウル・エストラダ・オイエラSBI議長。Photo Courtesy of IISD /ENB-Leila Mead)
まず、第9回締約国会議(COP9)の期日と会場について、2003年12月1日から12日までイタリアで開催するよう、COP8に勧告することを決定 しました(FCCC/SBI/2002/L.10/Add.1)。次に、附属書I締約国(いわゆる先進国)の国別報告書について、その内容に関する詳細な 審査 (in-depth review)をCOP9より前に完了するべく作業を継続するなどとした議長による議論のまとめ案を採択しました(FCCC/SBI/2002/L.9、 およびFCCC/SBI/2002/L.9/Add.1)。
さらに、途上国関連では、能力構築の問題について、事務局がマラケシュ合意の実施状況についてまとめた中間報告書や能力構築の枠組みの包括的な見直し方 法やガイドラインなどへの意見提出を締約国から求めつつ、議長案(FCCC/SBI/2002/L.15)を一部改訂して採択しました。また、後発発展途 上国の問題については、国家適応活動計画(NAPA)に関するガイドラインの改定は現時点では必要ないとしたうえで、それをCOP9で再検討ないし必要な らば改定するよう、COP9に勧告することを決定しました(FCCC/SBI/2002/L.8)。
SBIでの討議は深夜1時20分ごろまで続きましたが、非附属書I締約国(いわゆる途上国)の国別報告書については、翌日の議題別の非公式会議で討議を 継続することになり、また資金供与メカニズムやCOP8に提出するSBI17の報告書に関する議論は、翌日以降に持ち越されることになりました。

デイリープログラム(英文) 
COP8ウェブ中継 (英語) COP8やSB17の会議、記者会見の様子をインターネットで見ることができます。

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