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vol.29 政治的合意に向け具体的な交渉を開始

大臣による政治的合意が必要な論点が洗い出された4つの個別問題に関する交渉グループがまとめた文書をひとつにまとめたテキストが発表されました。それぞれの論点について合意のオプションが示されています。
これらのオプションについて交渉するため、昨日設置された拡大ビューロー会議が行われ、閣僚級会合のもと、プロンク議長が議長を務める別の中央交渉グ ループを作ることになりました。この中央交渉グループは35名で構成され、その内訳は、以下のように5つの地域・国の交渉グループに振り分けられています。ここでの議論の様子は、毎日終了後、閣僚級会合の全体会合に報告されることになりました。
環境十全性グループ(スイス、韓国、メキシコ、リヒテンシュタイン、モナコ)から1名
CG11(ロシアとウクライナを除く東欧諸国)から3名
中央アジアとモルダビアから1名
EUから5名
アンブレラグループ(アメリカ、カナダ、日本、オーストラリアなど)から6名
途上国グループ(G77+中国) から19名
今まで交渉の場として存在していた4つの個別問題に関する交渉グループはそのまま土曜日まで存続させることになりました。また、新たに第5条、第7条、第8条(排出量と吸収量のモニタリング、報告、審査)の交渉グループが作られました。
途上国から代表団の人数が少ないことを理由に反対意見がでたため、できる限りこれらの個別問題の交渉グループを中央交渉グループと平行して開催することは差し控えることになりました。
午後は、中央交渉グループで、途上国問題(資金問題)、京都メカニズム、吸収源について議論が行われました。これらの議論の内容は22時から開催された閣 僚級会合の全体会合で報告されました。プロンク議長は、途上国問題の特に資金問題の部分で、非常に実りある(fruitful)な議論ができたと述べまし た。さらに、吸収源の第3条4項について、建設的な議論ができたと報告しました。

プログラム (UNFCCC Daily Program)
アースネゴシエーションブレティン(ENB)20日号(英文)

ピックアップ -京都の誇り-

京都議定書を誇りに思う気持ちを忘れず交渉を進めてもらおうと、途上国のNGOが中心となり、日本の国旗をモチーフに、京都を誇ろう!「Honour Kyoto」というメッセージが書かれたバッジを作りました。
NGOだけではなく、多くの途上国や日本以外の政府代表者もこのバッチを身に付けています。

 

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