交渉は夜を徹して行われましたが、主に、吸収源、京都メカニズムの補完性、遵守制度のの3つ点でEUとアンプレラグループの(非EUの先進国による交渉グループ。アメリカ、日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ロシアなど)間で意見がまとまらず時間切れとなり、残念ながら最終的な合意には至りませんでした。
非公式閣僚会議全体会合では、各国の要望により今回のCOP6を一旦中断し、別の機会に続きを行うことになりました。プロンク議長(写真右ENBより)は、閣僚レベルでの交渉を継続するよう各国に呼びかけました。
締約国会議の全体会合では、COP6の会議報告のほか、議定書の5条、7条、8条(排出量と吸収量のモニタリング、報告、審査)に関する第5条1項の国 内制度に関するガイドラインやCOP6の決議(FCCC/CP/2000/L.3)として、COP6の続き(COP6パート2)を2001年の5月または6月に開催すること。11月23日に配布されたプロンクの提案は今後の交渉の参考とすること。そして、その提案に対し今年の12月25日までに各締約国は意見があれば提出できること。などが採択されました。
さらに詳細にお知りになりたい方は、アースネゴシエーションブレティン/ENB(英語>PDF)/(日本語>PDF)をご覧ください。
今日のプログラム
14:00 – 16:00 非公式閣僚会議全体会合
16:30 – 18:00 COP6締約国会議全体会合
・ビューローメンバーの選出
・COP7の開催場所と日程
・今後の会議スケジュール
・COP6の会議報告の採択など
ピックアップ −世界中が注目していたCOP6−
条約事務局が11月22日に発表した参加者リスト(FCCC/CP/2000/INF.2)よると、COP6で歴史的な合意をまとめようと181カ国から2215名の政府代表が交渉にあたりました。そして、323団体から、3835名がオブザーバーとして参加し、その行方を見守りました。また、メディア関係者が944名参加し、世界中にCOP6の交渉の様子を伝えました。
ピックアップ − COP6の結果と評価 −
政府、研究機関、NGOそれぞれが出しているCOP6のまとめと評価を紹介します。
外務省 COP6(気候変動枠組条約第6回締約国会議)評価と概要(平成12年11月25日)
通産省 次官会議後記者会見の概要(平成12年11月27日)
通産省 大臣閣議後記者会見の概要(平成12年11月28日)
環境庁 COP6(気候変動枠組条約第6回締約国会議)評価と概要(平成12年11月28日)
(財)地球環境戦略機関(IGES) ハーグ会議の結果の読み方(完成版)(平成12月9日)
(財)地球産業文化研究所(GISPRI) COP6に関するまとめ(平成12年12月20日)
気候ネットワーク COP6閉幕にあたっての声明(平成12年11月25日)
地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA) 早急な議論の再開を!(平成12年11月25日