日曜には各国の閣僚が集まりヤン・プロンクCOP6議長のもと閣僚級会議が開催されます。そのためプロンク議長は、コンタクトグループの各議長にそれぞれの論点における最終合意文書を明日11月17日の夜12時までにまとめあげるよう指示をだしました。現在、公開で行われている交渉の進み具合を見る限りでは、夜を徹して交渉しなければ間に合わないという見方もあり、長い一日になりそうです。
また、今日EUが正式に14日の吸収源に関する米・加・日の共同提案に反対であるというコメントを文書で表明しました。
さらに詳細にお知りになりたい方は、アースネゴシエーションブレティン/ENB(英語>PDF)/(日本語>PDF)をご覧ください。
今日のプログラム
10:00 – 13:00 キャパシティー・ビルディング
12:00 – 13:00 京都メカニズム
15:00 – 17:00 技術移転
15:00 – 17:00 遵守制度
17:00 – 19:00 キャパシティー・ビルディング(非附属書I締約国)
17:00 – 19:00 政策と措置
20:00 – 22:00 議定書の5条、7条、8条に関するガイドライン(排出量と吸収量のモニタリング、報告、審査)
20:00 – 22:00 土地利用、土地利用変化と林業(いわゆる吸収源)
ピックアップ −地球温暖化防止に先住民族の声を!−
COP6には、中南米、アジア、アフリカ、オセアニア、南太平洋の島諸国など世界中から先住民族グループの代表が20名以上が参加しています。彼らは、COP5から条約会議で活発に活動をしています。
COP6に合わせ、11月11日から12日に第2回気候変動に関する先住民族の国際フォーラム(International Indiginous Forum on Climate Change)を開催し、COP6に向けハーグ宣言をまとめました。彼らは、自然を敬い共存している先住民族が最も地球温暖化の影響を受ける存在であることを認識し、締約国会議などでの意思決定権の確保、気候変動と先住民に関するワーキンググループの設置、クリーン開発メカニズム(CDM)の執行機関や遵守機関に先住民族の代表を含めることなどを求めています。
今日は、中南米の先住民族による伝統楽器の演奏が行われハーグ宣言の発表記念パーティーが開催され、多くの政府代表者、NGO関係者やマスコミが参加しました。開会の挨拶の中で、パナマの気候変動に関するメソアメリカンのためのグループ(MesoAmerican Indiginous Organizations on Climate Chnage)の代表、ヘクター・フエルタスさん(写真左)は、「地球温暖化は我々先住民の生活に計り知れない影響を及ぼす。COP6では、その影響が弱まるような内容が合意されることを期待する。」と述べました。また、世界各国の先住民族の代表が「Don't $inuks(吸収源と原発に反対)」というカードをもち、パナマの先住民族が彼らの民族に伝わる「地球を称える歌」を歌うパフォーマンスを行い、先進国や先進国の産業界が自分たちの利益のためにクリーン開発メカニズムに吸収源や原子力発電に関する事業を含めようとしていると訴えました。(写真下)