第12回締約国会議(COP12/MOP2)

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No.9 閣僚級会合を前に文書が採択! 2006/11/14

今日は国連事務総長のコフィ・アナン氏もナイロビに到着しました。アナン事務総長は明日15日(水)の本会議で演説をし、キャパシティ・ビルディング・イニシアティブの開始を発表する予定とのことです。またCOP12・COP/MOP2会議直前に発表されたスターン・レポートの著書、スターン卿も15日(水)の対話(ダイアログ)でプレゼンテーションを行なうとのことです。

アナン事務総長を出迎えるUNEPスタイナー事務局長

Photo courtesy of IISD/ENB-Leila Mead

・11/13(月)のENB
・11/14(火)のデイリー・プログラム(英文)

明日の閣僚級会合を前に、今日はいくつかの会合で結論が出され、事務レベルでの協議に決着がつきました。本レポートで中心にお伝えしているAWGでは、先週末から行なわれていた非公式な協議を経て、ドラフト(草稿)がまとまりました。
日本は、ドラフトはしかるべきメッセージを発する内容となっており、また、「一つのビジョン(a vision)」ではなく「共有されたビジョン(a shared vision)」 となっている点に意義があることを強調しました。
午後7時半から行なわれた本会議(プレナリー)では、以下について異議なく採択されました。
・議題3 附属書国の将来の約束と約束期間の長さ
・議題4 将来の会合の作業計画とスケジュール

AWGがまとめたドラフトの概要

AWGがまとめたドラフト(英語)の概要は以下の通りです。

「附属書国の次期約束と作業計画」の概要

・次期枠組み
次期枠組みは気候変動枠組み条約第2条「究極の目標」を達成するという共有のビジョンのもとに築かれるべき。
・作業プログラム
作業プログラムには以下の課題を含める。
(a)(i) 削減ポテンシャルの分析 ( → 2007年5月から検討開始 )
   (ii)附属書国の排出削減目標の幅の明確化
(b)(i) 排出抑制目標達成のために使用する手法の分析
   (ii)関連する方法論の検討
(c)附属書国の次期枠組みの検討
この作業プログラムの作業方法はレビューの対象とする。
第1約束期間と第2約束期間との間をあけないよう、作業は早急に終わらせる。
附属書国は、市場メカニズム・京都メカニズムを含む国内・国際的な努力を通じ、作業プログラムに従って排出削減に取り組む決意である。
・ワークショップについて
2006/11/7に行なったワークショップは有益だった。今後も外部からのインプットを受け入れることは有益であろう。
・作業の主体
作業プログラムの完了は主に締約国による作業を通じて進める。
・京都議定書第3条9項に従う命令(mandate)から発生する法的事項について扱う。

採択後、各国からの声明が発表され、日本は「これまでの交渉過程では市場メカニズムに関連する表記についてこだわっていた理由」を説明しました。
EU(フィンランドが代表して発言)は、長期の目標が示され、世界に対しとても良いシグナルを送ることができるだろうと評価した。また、IPCCの第4次評価報告書が出れば、議論は今後さらに前進していくだろうという期待を表明しました。G77/中国(南アフリカが代表して発言)、アフリカングループ(アルジェリアが代表して発言)、ブラジル、ツバルは、具体的な締め切りを明記できなかったことは残念だが、これまでの進展を評価し、今後の作業を進めていく上での基礎となるであろう、という見解を示しました。
しかしEUは、かねてからEUが提案している「気候変動による温度上昇を2℃に抑えるべき」という目標についてすべての国が賛成することができなかったのは残念だと加えました。
それに対し小島嶼国連合(AOSIS)からは、気候変動に対して脆弱な国にとって2℃でも高すぎる(それ以下に抑えなければならない)とのコメントがありました。
AWGは午後7:47に閉会となりました。

立ち話をするクタヤールAWG議長と西村地球環境特命大使


槌をおろすクタヤールAWG議長

Photo courtesy of IISD/ENB-Leila Mead 

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