第12回締約国会議(COP12/MOP2)

No.8 いよいよ第2週の交渉が開始 2006/11/13

ナイロビでのCOP12もいよいよ第2週に入りました。第1週目の交渉を終え、今週後半には各国の閣僚レベルが出席する会議が行なわれます。停滞気味の交渉も閣僚レベルの会合を控えてスピードアップしてくることでしょう。
・2006/11/13(月)のデイリー・プログラム(英語)

先週の交渉を終え、NGOからは「交渉が停滞ぎみである」「緊迫感を欠いている」との指摘が出ています。
・気候ネットワーク COP12/MOP2通信Kiko 11/13号 
・CANニュースレター eco 11/13号(英語) 「木を見ず森を見よ」

理由の1つとしては、今回のCOP12が行なわれているナイロビの治安が上げられるかもしれません。ケニア政府は午後7時以降の安全には責任がもてないと明言しており、公式の会議は夜6時には終了するように設定されています。代表者の発言も2分、3分と限られており、参加者全体にも重要な交渉は非公式で行ない結論だけを会議に持ち込もうという雰囲気が感じられます。
また京都議定書の第1約束期間(2008〜2012年)が終了した後の約束となる次期枠組みいについては、各国間の主張の対立が深くなっています。京都議定書第3条9項のもとでのAWG、京都議定書第9条のもとでの京都議定書の見直し作業、ともにこの傾向が見られます。
先進国は、次期枠組みにおいて第1約束期間では削減目標を持っていなかった途上国も参加するように求めています。それに対して一部の途上国からは、途上国側は削減義務を一切追わないが、先進国は次期枠組みにおいて更なる削減義務を負うべきだとしています。
各国からの発言の合間には小島嶼国連合(AOSIS)に属するツバル、マーシャル諸島など、地球温暖化の影響に対して最も脆弱な国々が発言をしています。海面上昇による国土の消失や異常気象などの影響に直面している国々からメッセージは、予断をゆるさない状況が伝わってきます。後半の1週間でどこまで交渉を進められるかに期待したいと思います。

特定非営利活動法人 地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA) 専務理事 早川光俊氏からの寄稿
ナイロビでCOP12,COPMOP2が開会してから1週間が過ぎました。今回の会議の最大の課題は、2013年以降の枠組みの議論に道筋をつけられるかどうかです。1週目の会議では、あいかわらず先進国側は次期約束期間には主要な途上国は削減にむけた約束をすべきだと主張し、途上国側は先進国がまず削減すべきだと主張する従来の対立構造を抜け出していません。ケニアの新聞では、洪水の危険のために6万人が避難していると報じています。地球温暖化は確実に、そして急速に進行しており、日本を含む各国政府代表団はこのナイロビで、将来枠組みの議論に確かな道筋をつける義務があると思います。(CASAのCOP12/MOP2通信)

コラム サバンナの中にある都市 ナイロビ

週末、特に日曜日は公式・非公式の会合も設定されておらず、正式な休日でした。多くの参加者もナイロビ近郊のサファリなどに出かけ、アフリカの休日を満喫したようです。後半戦を前にし十分に休養を・・・と言ったところでしょうか。
ナイロビ近郊にはナイロビ国立公園があります。多くの参加者が宿泊している市中心部のホテルからも車で20〜30分ほど。ライオン、キリン、シマウマ、アンテロープ、ダチョウ、インパラなどがいるそうです。





公園の中に入るとはるか地平線にナイロビの市街地を望むことができます。「ナイロビ市内に公園がある」というよりも「サバンナの中に都市をつくった」という形容のほうが正しいようで、アフリカの大草原のなか、日の光を浴びてきらきらとナイロビのビル郡が輝く姿は一種異様な雰囲気でした。

遠くにナイロビの市街地が望める


公園には残念ながら象はいないそうです。密漁で絶滅してしまったとか。公園内には前大統領が「象牙の取引はしない」と決意し、象牙を積み上げて焼いた跡とモニュメントが残されていました。

象牙を焼いた跡が残されている

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