第11回締約国会議(COP11/MOP1)

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No7. カナダの環境教育施設「バイオスフィア」 2005/12/4

12月4日、雪が降り、昨日に続いてかなり冷え込んだ一日でしたが、日曜日ということで正式な会議はお休みです。そこで、今回はモントリオール市のセントエレーナ島にある環境教育のための施設「バイオスフィア」をご紹介したいと思います。
これは、モントリオールの中で最も象徴的な建物の一つで、巨大な球体のジャングルジムのような形をしており、写真やテレビなどで目にされた方も多いのではないでしょうか。
もともと「バイオスフィア」とは、地球上の生物の世界のこと(生物圏)を意味しますが、ここモントリオールにある施設はカナダ政府による子ども向けの環境教育の体験型学習施設です。外枠の円形の建造物自体は1967年の国際博覧会の際につくられたものですが、バイオスフィアとしてオープンしたのは今から10年前の1995年のことです。様々な展示物やマルチメディアのショー、子供向けの学習プログラムやワークショップを行っています。
常設展示には、
(1)水資源についてのアミューズメント型施設「ウォーターワンダー」、
(2)持続可能な開発に関するテーマの展示コーナー「プラネット・バッキー」、
(3)グレート・ジャイアント〜セントローレンスの湖のエコシステム〜があります。
それぞれの展示には様々な工夫が凝らされており、インタープリターの解説付きで子どもたちが楽しみながら総合的に環境問題の理解を深められるようにできています。

 


  水資源について体験する子どもの様子 
この日はちょうどボーイスカウトの子どもたちが参加しており、ウォーターワンダーでは十数名の子どもたちが、流れる水の上を歩いて水の流れを実感したり、アフリカで実際に生活水を運ぶ際につぼに水を汲み上げてバスタブに水を貯めていく競争をしたり、トイレに水を流す際のエネルギー量をポンプで汲み上げて体験したりと、走りまわりながらとても楽しそうに体験学習をしていました。

温暖化の展示で飾られた北極ぐまの写真
今、COP/MOPのモントリオール開催を機に、地球温暖化を一つのテーマとした展示コーナーが設置され、「気候変動の目撃者(A witness to climate change)」として、カナダの北極圏における氷山など気候変動の影響に関連した写真が30枚ほど展示されています。
多角的なテーマを扱う総合環境学習施設として、バイオスフィアはとても魅力的な施設です。
 

ヨークウォーラー・ハンター前事務局長の追悼のためのコンサート

日曜日の午後4時半から、会議場から少し離れたコンサートホールで、今年10月に亡くなられたハンター前国連気候変動枠組条約事務局長の追悼コンサートが行われました。コンサートには現在事務局長の代行を務めるキンリー氏やディオン議長のほか、関係者数百名が列席され、キンリー氏からはハンター前事務局長が持続可能な開発の分野で貢献されてきたことや昨年のCOP10での功績が紹介されました。演奏は地元の学生オーケストラによる弦楽四重奏で、ハンター氏にゆかりの曲など含め5つ演奏され、参加者もハンター氏を思い起こすようにじっと聞き入っていました。心よりご冥福をお祈りいたします。 


コンサートの様子(写真:IISD)

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