環境大臣表彰H21

平成21年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰受賞者

環境省では、平成10年度から、地球温暖化対策を推進するための一環として、毎年度、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人又は団体に対し、その功績を称えるため、地球温暖化防止活動環境大臣表彰を行っています。
平成21年度は5つの部門に計30件が受賞しました。
受賞者名をクリックすると、それぞれの受賞者による活動紹介ページが閲覧できます。

1.技術開発・製品化部門

省エネ技術、新エネ技術、省エネ型製品(低公害車)、省エネ建築のデザイン等、温室効果ガスの排出を低減する技術の開発やその製品化に関する功績。

受賞者 【活動名】 功 績
川崎重工業株式会社
【大型ニッケル水素蓄電池ギガセルを利用した省エネ】
大型急速充放電蓄電池を開発し、電池駆動電車・回生電力回収用変電所・電動自動車などに応用した。
鉄道用は、電車がブレーキをかけた時に発生する回生電力を充電し、発進時に利用することによって電力使用量を低減。
電池駆動システムは、鉛蓄電池をニッケル水素蓄電池(自社製品)に置き換えることによって30~50%の省エネを達成。この電池は、高出力においてもエネルギー効率が高く、電力使用量を大幅に削減している。
また、鉄道システム用地上蓄電装置は、地下鉄での実証試験において20%の省エネを達成した。
関西電力株式会社
株式会社日立製作所

【可変速揚水発電システムの開発・導入】
高品質な電気の安定供給・電源の経済運用を目的に、揚水発電機の電力を高速で連続可変制御できる「可変速揚水発電システム」を研究・開発し、大容量(400MW)の可変速揚水発電機を大河内発電所3号機(H7運開)、4号機(H5運開)に導入した。
 「可変速揚水発電システム」は、高品質な電気の安定供給・電源の経済運用だけでなく、従来、夜間の周波数調整を行っていた火力発電機の運転を削減することにより、CO2排出量削減にも非常に大きな効果を出している。
富士通株式会社
【消費電力およびデータセンター全体の空調への負荷に配慮したブレードサーバシステムPRIMERGY BX900の開発製品化】
高密度性を特徴とするブレードサーバの課題である消費電力、発熱の低減に関して、徹底した低電力部材の採用やブレードサーバ内の冷却効率追求により、消費電力のみならず、データセンター全体の空調への負荷軽減に貢献。具体的効果として約3年前のラックマウントサーバ(自社製品)に比べ40%の省電力を実現した。

2. 対策技術導入・普及部門

コジェネレーション、ヒートポンプ、新エネ製品(太陽光パネル等)、省エネ製品(低公害車)、省エネ型新交通システム、省エネ建築物等、温室効果ガスの排出を低減する技術や製品の大量導入・先導的導入やその普及啓発に関する功績。

受賞者 【活動名】 功 績
SRIハイブリッド株式会社 加古川工場
【温暖化ガスの大幅削減と環境保全活動の取り組み】
製造設備・製造方法の改善等により、3年間でCO2排出量を49%削減、CO2排出量原単位を55%削減したほか、有機溶剤・産業廃棄物・工業用排水量削減等の環境保全活動を実施し成果を上げた。
エルピーダメモリ株式会社 広島工場
【工場全体にわたる温室効果ガス排出削減活動】
コージェネレーションシステムの導入によるCO2削減、PFC類高温熱分解装置導入による温室効果ガス削減、その他工場全体にわたる省エネルギー活動により、温室効果ガスを56%(862キロトン/年)削減した。
三洋ホームズ株式会社
【“CO2&光熱費ゼロ”のくらし 「太陽の恵み」普及拡大プロジェクト】
「家庭から出るCO2をいかに削減するか」というテーマに対して、暮らしの中での住まい手一人ひとりの省エネ活動をサポートするため、建物自体の省エネ性能向上・省エネの見える化を行い、特に省CO2技術の開発では、太陽エネルギーを積極的に活用し、家庭用給湯システムの実用化を行うなど、様々な工夫を盛込んだ“CO2&光熱費ゼロ”のくらし「太陽のめぐみ」普及拡大プロジェクトを推進した。
大和ハウス工業株式会社
【賃貸住宅におけるCO2排出量削減への取り組み】
賃貸住宅は全世帯数の約4割を占めるが、その省CO2化はメリットがオーナー側に享受されにくく、普及していないのが現状。
大和ハウスでは、2000年に太陽光発電システムを搭載した2階建て賃貸住宅を開発。2008年度にスタートした中期環境行動計画「エンドレスグリーンプログラム2010」において、賃貸住宅におけるCO2削減の具体的な目標値や環境対応型賃貸住宅の開発・普及の方針を定めた。
2009年には既存商品の一部に太陽光発電システムを組込むとともに、戸建住宅で蓄積したノウハウを活かし自然の風や光を取込んだ賃貸住宅を新たに開発し、CO2削減に貢献した。
那須野ヶ原土地改良区連合
【農業・農村地域に無尽蔵に存在する自然エネルギー開発】
栃木県の北東部に位置する那須野ヶ原において、那須野ヶ原用水(農業用水)を活用しての小水力発電事業、地元企業と連携しての太陽光新技術等フィールドテスト事業、バイオガスプラントから排出される発酵残渣の有効活用、森の手入れを行うことでCO2吸収率向上と地域循環システムを構築する1000年の森プロジェクトや農業体験「田んぼの学校」など広範な活動を17年にわたって実施した。

3.対策活動実践部門

地球温暖化防止に資するライフスタイルの実践活動、植林活動等、地球温暖化を防止する活動の実践等に関する功績。

受賞者 【活動名】 功 績
株式会社ローソン
【CO2オフセット運動】
企業の自主行動目標として「2012年度までに1店舗当たりの電気使用に基づくCO2を2006年度比10%削減」を設定。店舗での電気使用量を削減するために、要冷機器や空調機器、照明などに省エネ機器の導入を進めた。
また、地域にとって身近な存在であるコンビニエンスストアとして、「CO2オフセット運動」を2008年4月よりスタート、以来1年7ヶ月で1700万人が参加し、1万トン超をオフセットした。
滋賀県立大学環境マネジメント事務所
【滋賀県立大学におけるカーボンマネジメントプロジェクト】
現在のCO2発生量の把握」、「未来のCO2発生量の予測」、そして原因を追及した上での「適切なCO2削減戦略の計画・実行」の3ステップを実行する「カーボンマネジメント」を展開。その活動は、大学の年度計画に重点項目として取り入られることとなった。
芝浦特機株式会社
【全戸個別供給型太陽光発電賃貸マンション「ニューガイア」シリーズ】
マンションへの太陽光発電の普及が難しい中で、賃貸マンションに個別供給型の太陽光発電を取り付け、CO2排出量と光熱費の削減を行っている。
翔運輸株式会社
【エコドライブとBDFによるCO2削減活動】
全トラックにデジタルタコグラフを取り付けてエコドライブを展開。
2007年度からはBDFを導入。社員が持ち寄った天ぷら油を自社で精製・使用し『環境循環型』を目指して活動を継続している。また乗務員だけでなく、社内外関係者『全員参加』によるCO2削減活動を実践している。

4.環境教育・普及啓発部門

地球温暖化について教育資料の開発、情報の提供、学校や市民、企業内における教育活動や普及・啓発等に関する功績。

受賞者 【活動名】 功 績
石田 昭夫
【地球温暖化防止活動の推進と環境学習拠点づくり】
平成12年8月から兵庫県地球温暖化防止活動推進員として地球温暖化防止の普及啓発に取り組んでいる。
また、兵庫県地球温暖化防止活動推進センターの研修企画検討委員会委員として推進員等の育成、資質向上に取り組むとともに、「ひょうご環境体験館」や「国見の森公園」など県立施設の運営委員として運営に参加し、温暖化防止、自然環境保全などの地球温暖化防止対策の普及啓発に努めている。
さらに、「ひょうご環境体験館」では、エコハウスサポーターとして来館団体等へ地球温暖化防止関連のレクチャーをするほか、周辺放置林を自然環境学習の場としての拠点づくりのリーダーとして一般市民や小中学生とともに実施している。
くるくる研究会
【自転車リサイクル活動およびレンタサイクル事業を通じた環境教育・地域貢献活動】
習志野市、商店会、大学の三者が協力して地域活性化と地域のCO2削減を目指した環境教育・普及啓発活動を実施。
大学内に放置された自転車を学生がリサイクル。リサイクルした自転車を地域の商店会の協力のもとに安全性を保証するTSマークを取得した上で、駅前市営駐輪場で地域住民にレンタルしている。
学生の環境教育・地域貢献活動、地域全体の環境意識の向上を図るとともに、地域における自転車利用の拡大、違法駐輪・放置自転車の削減にも寄与している。
黒谷 静佳
【身近で楽しいエコライフ「智覚動考(ともかくうごこう)!」の推進】
平成12年8月から兵庫県地球温暖化防止活動推進員として地球温暖化防止の普及啓発に取り組んでいる。
自らの地球温暖化防止の取り組み実践をもとにして、「身近で楽しく、簡単で、家計にやさしいエコライフ」をテーマとし、「智覚動考」(ともかくうごこう)をモットーにエコライフの普及啓発活動を行っている。
オリジナルのプログラム「一家にある布を利用して布ぞうりをつくろう!」や「省エネルギークッキング」は、環境問題について考えながら楽しく実践的に学べるため、人気を呼んでいる。
新庄市立沼田小学校
【環境にやさしい学校づくりをしよう 沼田っ子のエコライフ】
エネルギー教育実践校として、共通テーマを「地球の自然や環境への思いやりを基盤にしたエネルギー教育」とし、エネルギー教育に対する理解を促進するとともに、課題意識の醸成を図ってきている。主な活動は、授業改善を積極的に行いながら、エネルギーや環境保全を中心として学習をしている。
大学、環境アドバイザー、エネルギー・マイスターや、地域、近隣小中学校などの協力を得て、学年ごとにそれぞれのねらいに合わせて実践活動を行っている。
仙台市立北六番丁小学校
【持続可能な環境教育の創造】
長年の積み重ねにより大学や専門機関などと連携した独自の教科横断的な環境教育プログラムを開発。低学年では太陽や風、水などの自然の力、中学年では明かりや電気などの身近なエネルギー、高学年では地球温暖化問題を扱い、体感する活動を通して環境の視点で自分たちの生活を見つめ直し、環境や温暖化防止のために自ら実践して活動を広げている。
また、各家庭で夏の温暖化防止を保護者と協力して実践し、商店街でレジ袋削減を呼びかけるなど、ストップ温暖化の輪を学校から家庭、地域へと広げている。
たいとう環境推進ネット環境学習部会
【台東区こども環境委員会】
学校での学びをさらに深め、地球温暖化を防止するためには具体的にどんな環境配慮行動をする必要があるかを様々な体験を通して理解させ、実際の行動につなげることを目的として、小学校4年生〜6年生を対象に、1年間の連続講座として開催。今年10年目を迎えた。プログラムの企画・運営を区民が受け持ち、参加者募集など広報を台東区が担当している。これまでに延べ223名の小学生が参加。中には中学生・高校生スタッフとして企画・運営に加わる修了生も誕生している。
田村市立山根小学校
【学校における省エネ及び地域への普及啓発活動】
こども地球温暖化防止事業「福島議定書」の取り組みとして節水や節電に努め、平成20年には平成17年比でCO2排出量を約50%削減した。
広報活動の取り組みでは、地域の宝(緑)の大切さを訴える劇の上演、緑の少年団活動紹介パネルの作成・展示、その他、花・野菜の栽培活動(エコカーテン、国道花壇の世話、山根大農園野菜づくり)、クリーン活動などの取り組みも実施している。
東京電力株式会社
【環境・エネルギー教育支援活動】
環境・エネルギーに関して、これまでも社員による出前講座を実施してきたが、2007年から、提供している教育プログラムを学習指導要領と連携し、地球温暖化などを重点に再構築、内容の充実を継続的に図っている。また、教職員を対象とした環境・エネルギー教育研修会、発電所・施設見学会の開催などを展開している。
自然環境保全に関しては、「東京電力自然学校」など地域社会と一体となった活動を展開している。
徳島県立貞光工業高等学校
【工業教育を活かした地域貢献活動で環境教育を発信!】
工業の専門高校である特長を生かして、「ものづくり」を取り入れた環境学習を行っている。生徒が製作した風力発電装置、電気自動車などを用いてCO2削減について学んだり、大学、企業、各種団体や地域の人々と連携して学習を進め、生徒が学んだことを積極的に地域社会に発信している。
特定非営利活動法人エコロジーアクション桜が丘の会
【中学校へ設置した太陽光発電所から環境教育・環境啓蒙活動へ】
地域の協力により廃品回収(主として古紙)によって建設資金を生み出し、地域の中学校に太陽光発電所を設置。太陽光発電所を教材とした環境教育や小中学生を対象とした環境作品展の実施や環境イベント、環境講演会など地域住民に向けての環境教育及び環境保全活動を推進した。
練馬区立富士見台小学校
【感じよう 考えよう 行動しよう ―エネルギー環境教育の実践を通して―】
「感じよう 考えよう 行動しよう ―エネルギー環境教育の実践を通して―」をテーマに身近な生活の中でエネルギーや環境について考え、行動・発信することを目標として、外部の大学や企業と連携を図り、全校でエネルギー環境教育に取り組んでいる。さらに、エコワット(消費電力を表示する器具)の貸出により、家庭での省エネを推進。地域や区内全小学校への広がりを意識し、近隣小学校との学習交流を通じて相互のエコ活動を活性化している。
秦野市立渋沢小学校
【地域と歩む渋小(しぶしょう)の環境教育】
地域特性を活かし、里地や里山での環境保全活動や環境整備、森作り、ビオトープの整備などを通した環境教育を、平成4年から地域ぐるみで展開している。
また、学校版ISOを実施して省資源・省エネ活動に取り組むほか、外部講師を招いての省エネルギー教室なども開催。
さらに、地域との関わりや地域への情報発信にも重点を置き、地域の憩いの場の環境整備や機関紙の発行・配布、多数の地域住民が来場するクラス単位での発表会(フレンドフェスティバル)を実施し、啓発を図っている。
彦名地区チビッ子環境パトロール隊
【中海の水質浄化実践活動から生まれた使用済み割り箸、廃食油を回収し紙及び車の燃料に再生する普及啓発活動】
1990年に「彦名地区チビッ子環境パトロール隊」を結成し、「中海の水質浄化」という身近な環境問題をテーマに20年間にわたり活動を継続している。特に、水質汚濁の大きな原因となる廃食油を回収し、製紙工場で化石燃料の代替として利活用するとともに、地域の施設に導入されたBDF(バイオ・ディーゼル燃料)精製プラントに原料として供給しており、精製されたBDFは地域で軽油車輌の代替燃料として利活用している。また、使用済み割り箸を回収・製紙工場へ搬入し、紙へ再資源化する取り組みなども地域住民とともに行っている。その活動の輪は彦名地区にとどまらず県内外へ広がっている。
広島県福山市立駅家西小学校
【知ろう 学ぼう 守ろう駅家の自然 わたしたちの生活~ふるさと駅家を愛し,豊かな心と感性を育む環境教育の推進~】
「地球温暖化防止」を全学年の教育課程の中に系統的に位置づけ、特に5年生においては平成17年度より毎年、CO2削減のため、「地球温暖化」と「交通問題」をテーマとした学校TFP(トラベル・フィードバック・プラン)を総合的な学習として実施し、その結果を地域に発信してCO2削減の啓発活動を展開している。また昨年度より「ESD(持続発展)教育」の観点を取り入れ、個々の児童の発達段階に応じた環境教育の調査研究、普及活動を行うなど、新しい環境教育に対する視野の広がり、持続可能な未来の担い手育成に貢献している。
福井市環境パートナーシップ会議
【市民、事業者及び行政等の協働による地球温暖化防止の取組の企画・普及】
市民・事業者・行政等、各主体の連携・協働により、福井市環境基本計画の推進に向けて、環境の保全と創造に関して実践的に取り組んでいる。
設立以来8年の間に、市民や児童が参加できる地球温暖化防止の取り組みとしての「家庭版環境ISO」、「福井市学校版環境ISO認定制度」等の企画、一般市民向けの環境教育としての環境セミナーや講演会を開催するほか、環境リーダーの育成を目的とした市民環境大学「エコカレッジ福井」も開学した。
北海道札幌藻岩高等学校
【環境首都宣言都市札幌市における北海道札幌藻岩高等学校の環境教育】
平成18年から学校全体で環境教育を実践。「学校行事」「授業」「課外活動ボランティア」「外部事業」「近隣地域との連携」「部活動」「総合的な学習の時間を活用したSPP(サイエンスパートナーシッププロジェクト)事業」の7つを柱とした活動を実施。大学などの外部組織との連携や環境学校祭を地域公開するなど積極的に地域との関わりを持っており、環境意識の高い人材の輩出、環境関係分野への進学者の増加、校内の電気使用量の削減といった成果をあげている。
稚内新エネルギー研究会
【「最北端から最先端へ」地域特性を活用した地球環境に優しいまちづくり】
地域における新エネルギーの調査研究や普及啓発を行うとともに、「地域特性を活用した地域環境に優しいまちづくり」を目指し、地球温暖化対策を通じた新たなまちおこしの活動を行っている。
稚内の風の強さを活かした市内74基の風車や、大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究を行う施設の活用、市民環境セミナーや広報誌の発行、「風のがっこう・稚内」という環境学習施設をベースに環境学習を行うなど、産官学で連携しながら地域住民を巻き込んだ多彩な活動を実施している。

5.国際貢献部門

地球温暖化防止に資する技術移転、海外での植林、京都メカニズムの実施あるいは実施に向けた活動等、国際的な地球温暖化防止対策活動に関する功績。

受賞者 【活動名】 功 績
財団法人国際環境技術移転研究センター
【発展途上国等における温室効果ガス排出削減支援活動】
京都メカニズム担当者養成研修/気候変動CDMに関する日中関連政策研修プロジェクト、発展途上国等への気候変動防止に関わる技術移転などを目的とした先進11カ国が参画している国際協定(CTI)に基づく事務局、発展途上国等での現地活動による行政官や企業への技術指導、人材育成など、発展途上国等における温室効果ガスの削減に寄与した。

環境省の報道発表資料はこちら

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