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1-8 日本への影響について

2014年に発表された、環境省・気象庁による「日本国内における気候変動予測の不確実性を考慮した結果について」では、温室効果ガスなどのCO2濃度上昇の最悪のケースでは、今世紀末の日本の真夏日は現在と比べて全国では平均52.8日増加する予測もされています。(引用文献*1) また、年降水量については、大雨による降水量は増加傾向にあると予測されています。(引用文献*2)

参考図表:2100年末における真夏日の年間日数予測

この気候変化は既に生態系に影響を及ぼし始めているようです。

サクラ(ソメイヨシノ)の開花には開花直前の気温が最も重要な気象要素となりますが、近年の温暖化によって日本全国のサクラ開花日が、2004年までの50年間で平均4.2日早くなっているとされています。逆に、秋の低温で落葉が始まるイチョウやカエデの落葉日は、温暖化による空きの訪れの遅れから、それぞれ平均5.4日及び9.1日遅くなっていると報告されています。(引用文献*3)

さらに、オーストラリアを中心に、熱帯・亜熱帯地域に住んでいるセアカゴケグモという毒グモが1995年秋以降、日本でも多くみられるようになりました。 また、かんきつ類の害虫として知られるナガサキアゲハは、従来は山口県、愛媛県などより南でしか見られなかったのですが、分布が北に広がり、1995年に は近畿地方でも見られるようになりました。(引用文献4)

ブナは、涼しい地域の落葉広葉樹林を代表する樹種です。ブナ林は、大型動物のすみかでもあり、豊かな生態系を形成しています。しかし、温暖化が進み、気温 が3.6℃上昇すると、ブナの分布域は90%以上減少すると予測されています。そのため、日本の動植物の生態系は大きな影響を受ける可能性があります。(引用文献*5)

次に、人の健康への影響ですが、まず、熱中症の患者が増えるでしょう。暑い日には熱中症が多く発生します。記録的な猛暑となった2010年は、熱中症によって1745人の死亡数が報告されています。(引用文献*7)

また、2013年、高知県四万十市では国内最高記録となる41.0℃を記録するなど、暑い夏が増加しています。

参考図表:増加する熱中症

そして、日本では近年、極端に少雨の年が増えているとともに、少雨の年と多雨の年の年降水量の開きが大きくなる、つまり、年変動が拡大する傾向が確認されています。一方で、時間雨量100ミリ以上の豪雨の回数が増加していることも確認されています。

参考図表:大雨(日降水量400mm以上)の年間観測回数

また、2014年8月にはヒトスジシマ蚊の媒介によるデング熱の症例が約70年ぶりに報告されました。ヒトスジシマ蚊は、近年、温暖化によってその生息域が広がっています。日本でも、生息域が次第に北上していることが確認されており、2010年の調査では、青森県無いで初めてその生息が確認されました。2035年には本州の北端まで、2100年には北海道まで拡大すると予測されています。(引用文献*8)

このように、温暖化が進めば、自然や社会に様々な被害が生じることになりそうです。

引用文献

*1 環境省「STOP THE 温暖化2005」
*2 気象庁「2010年のさくらの開花」
*3 気象庁「20世紀の日本の気候」2002年
*4 環境省地球温暖化問題検討委員会 温暖化影響評価ワーキングループ「地球温暖化の日本への影響2001」 2001年
*5 環境省「STOP THE 温暖化2008」
*6 気候変動監視レポート2013(気象庁)
*7 環境省 熱中症予防情報サイト「熱中症はどれくらい起こっているのか」
*8 環境省「STOP THE 温暖化2015」

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