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(10)二酸化炭素の部門別排出量の「部門」について知りたい プリント

 日本の二酸化炭素排出量については、国立環境研究所にある温室効果ガスインベントリオフィスが統計を発表していますが、部門別の統計があり、当センターの「すぐ使える図表集」にも、それをグラフ化したものがあります。その部門とは、具体的には何を指しているのか、ということについて、ご説明します。

 ところで、まず、部門別排出量には、直接排出量と間接排出量があります。直接排出量は、発電に伴う排出量をエネルギー転換部門からの排出として計算したもので、間接排出量は、それを電力消費量に応じて最終需要部門に配分して計算したものとなっていますので、区別に注意が必要です。

 以下の各部門の説明は、平成16年度版総合エネルギー統計(資源エネルギー庁長官官房総合政策課編)を引用しています。

 

エネルギー転換部門

 エネルギー転換部門とは、我が国に国内供給されたエネルギー源について、国内供給された際のエネルギー源と異なるエネルギー源を製造・生成するために、発電、蒸気発生、化学変化、分離・混合、位置エネルギー変化等の操作に使用されたエネルギー源の量、製造・生成されたエネルギー源の量及びこれに附帯する量を表現する部門をいう。

 

産業部門

 産業とは、第一次産業及び第二次産業、すなわち我が国標準産業分類にいう農林水産業、鉱業、建設業(以下この3つの部門を総称し「非製造業」という。)及び製造業に属する法人ないし個人の産業活動により消費されたエネルギー量であって、運輸部門に関するものを除く量を表現する部門をいう。

 

民生(家庭)部門

 民生(家庭)部門とは、個人世帯の活動により直接に消費されたエネルギー量であって、自家用乗用車等運輸部門に関するものを除く量を計上する部門をいう。

*JCCCA注:
「部門別二酸化炭素排出量」にいう「民生(家庭)」部門と、「家庭からの二酸化炭素排出量」とでは指している内容が異なるので、注意を要する。(共に温室効果ガスインベントリオフィス作成の資料)「家庭からの二酸化炭素排出量」は、「民生(家庭)」に加えて、運輸(旅客)部門の自家用乗用車(家計寄与分)、廃棄物(一般廃棄物)部門で計上された排出量、および水道からの排出量を足し合わせたものである。 ( 一般廃棄物は非バイオマス起源のみを対象とし、事業系一般廃棄物を含む。)
本ウェブサイトの「すぐ使える図表集」にも、この両方のグラフが掲載されている。

 

民生(業務)部門

 業務とは、産業・運輸部門に属さない企業・法人のエネルギー消費であって、運輸部門に関するものを除く量を計上する部門をいう。

(解説)
産業・運輸部門に属さない企業・法人のエネルギー消費とは、
・運輸業、電力・都市ガス・熱供給業以外の第三次産業 
・商業(小売業、卸売業) 
・サービス業他(個人向サービス業、飲食業、金融・保険・不動産業、政府・地方公共団体)
・製造業、運輸業、電力・都市ガス・熱供給業の本社・研究所等間接部門に属する法人ないし個人の活動により消費されたエネルギー量であって、運輸部門に関するものを除く量を計上する部門をいう。

 

運輸部門

 運輸とは、人・物の輸送及びこれに付帯する業務に伴い消費されるエネルギー量を計上する部門をいう。

 
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