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広島県公衆衛生大会に出席して(2007/11/2) プリント

 先般尾道市で開催された第48回広島県公衆衛生大会で記念講演を依頼されたので、日帰りのあわただしい日程でしたが、10月12日、同市を訪問して、地球温暖化の現状と今後の対応策について話をしました。

 今回の大会は広島県の環境保健協会創立50周年記念事業として行われましたが、この協会がたまたま県の温暖化防止活動推進センター(脱温暖化センターひろしま)としての指定を受けており、目下全国で準備中の「一村一品・知恵の環づくり事業」の広島県版プロジェクトとして「わが町のエコレシピ」のオーディションを実施中であったので、そのオーディションの最終部分を見せてもらうこともできました。

1.オーディション

 オーディションに参加したのは、県内各自治体(市町村)に設置されている温暖化対策協議会など15団体でしたが、全国コンテストの県内予選とも云うべきこの日のオーディションは、学識経験者から選ばれた審査委員の他に会場を訪れた一般市民も一票を投ずる権利を与えられたので、会場に各参加団体が自己のエコレシピ(一品)の内容をPRするポスターを展示し、地元代表者が口頭で来場者に解説するという場が設けられました。なかなか熱のこもった解説が多く、温暖化防止へ向けてのそれぞれの地域の熱意を感じさせられました。投票時間の終わった午後1時過ぎに審査委員長(安藤忠男広島大学名誉教授)の審査結果発表が行われましたが、最優秀賞を獲得したのは学園都市として売り出し中の市のグループでした。このグループが県の代表として来年2月に行われる「一村一品・知恵の環づくり事業」の全国大会に出席することになります。

2.記念講演

 大会の記念講演として私は「地球温暖化とこれからの20年」の演題で約1時間、現在国際社会共通の重要課題となっている地球温暖化問題について

  • (イ)科学的な解明が着実に進行している
  • (ロ)温暖化防止の重要性、緊急性を訴えるIPCCなどの有力な報告書が公表されている
  • (ハ)この問題をめぐる多数の重要な国際会議が今年から来年にかけて開催される
  • (ニ)温暖化防止については世界各国特に先進国の多くにおいて、具体的な方策の研究が進んでいるが、日本の場合政府、民間企業、地方自治体等を結ぶ総合的な方針が欠けているという点で他国におくれを取っていると云わざるを得ない。福田内閣の下で早急に具体策が形成されることを期待したい。

等の状況を説明しました。

3.感想

 今回50周年を迎えられた広島県環境保健協会は、上述のとおり県の地球温暖化防止活動推進センターのいわゆる親団体に当たりますが、地元の人々の健康と密着した仕事であるだけに県内各市町村に地域支部も満遍なく設けられており、そのことが今回「一村一品・知恵の環づくり事業」のオーディションに当たっても活気を呈している一因になっているように感じました。そして全国の数ある道府県温暖化防止活動推進センターの中でも、広島県センターがもっとも活発なセンターに数えられているのもそういったネットワークの存在が強みになっていると思います。

 今後四十七都道府県のほとんど全部に温暖化防止センターが設置されるだろうという情勢の中で、それぞれのセンターの活動を充実してもらうためにも、広島県の「成功例」は参考にすべき点が多いようです。

 
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