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「気候の危機シンポジウムinひろしま」が開催されました(広島) プリント

フォーラム気候の危機と脱温暖化センターひろしまが主催する「気候の危機シンポジウムinひろしま」が、8月1日に広島国際会議場(広島市中区)で開催されました。地球温暖化問題に関心を持った県民や事業者など、約420人が参集し、専門家の見解を踏まえながら広島で起きている実状と影響について考えました。

 まず、基調講演で、気象キャスターネットワークの村山貢司氏が、世界で起きている異常気象の現状や広島の気候の変化を解説。国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室長の江守正多氏が、科学者の立場から気温や降水量など、シミュレーションした結果を報告し、このまま温暖化が進めばより深刻な異常気象がもたらされることを示唆しました。

 基調講演後には、広島の現場より、四人のシンポジストを迎えてそれぞれの現場での実状を報告し合い、地球温暖化による影響が身近に起きていることを参加者に伝えました。

  • ・藤田千紀枝さん(北広島町公衆衛生推進協議会会長)は、農業従事者の視点から、中途半端な寒さのため害虫が死なず、野菜や米にまで被害が及んでいることなど、生産者は危機感を持っている点を指摘。
  • ・森本勝利さん(倉橋の海とくらしを守る会長)は、海で獲れる魚の種類も変化し、町のシンボルである桂浜の砂浜も減少しており、今こそ脱温暖化へ向けて行動しなければと決意を述べられました。
  • ・盛川元晴さん(盛川酒造株式会社杜氏)は、酒造りは気候と重要な関係があり、気候の変化により、昔どおりのやり方が通用しなくなってきている現場の声を伝えられました。
  • ・波田健一さん(気象予報士)は、広島の気象も三十年前と比べて変化しており、暑い日が増え寒い日が減り、台風の被害も大きくなってきている点を指摘。雨も時間五十という極端な降り方をする場合があり、土砂災害危険箇所の多い広島県では災害の発生が懸念されることを述べられました。

最後に、コーディネーターの西岡秀三さん(国立環境研究所参与)より、暑さ、寒さに慣れ、空調に頼らない健康的な生活を送ることが温暖化対策として重要であること、二酸化炭素の排出量を半減させることに対して、技術的対策を講じるとともに、みんなが省エネ家電の使用や節電等に取り組むことで目標達成は可能であることがコメントされました。

このシンポジウムは平成15年2月16日京都議定書発効の日に東京で第1回会合を開いて以来、毎年2回程度の頻度で全国の都市を巡回する形で開かれており、次は10月6日に宮城県仙台市で開催される予定です。

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(写真説明)
 上左:基調講演を聞き入る市民。満員の会場が市民の危機感を感じます
 上右:広島地域の発表者
 下左:現場からの声に科学者からコメントされました
 下右:質疑応答の様子

 
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