| 排出削減のシナリオ作り(2002年) |
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2002年6月に京都議定書を批准するまでの期間、環境省と経済産業省はそれぞれ独自に日本の温室効果ガス排出量削減のあり方について検討を進めていました。京都議定書に批准するためには削減目標を実際に達成できる見通しを示す必要があったからです。両省が進めているのは、そのための温室効果ガス削減のシナリオ作りでした。
二つの削減シナリオ2つを比較してみると、環境省の予測は、温室効果ガス6種の排出量をどれだけ削減できるか、そのためにどんな方策をとるべきかに重点を置いています。一方、経済産業省は、経済への影響を重視した見通しをたてています。
環境省:温室効果ガス削減技術シナリオ策定調査検討会 環境省の「温室効果ガス削減技術シナリオ策定調査検討会」は2001年3月、報告書を発表しました。この中で1990年以降の排出量増減の要因を分析すると同時に、これまでに決めた対策を実施した場合、2010年時点の排出量が90年に比べてどれだけ増減するかを試算しています。さらに、資金などの制約条件をあまり考慮せず、新技術を追加した場合の2010年時点における最大限の削減量(削減ポテンシャル)も検討しました。
経済産業省 経済産業省・資源エネルギー庁は、将来のエネルギー消費に伴うCO2排出量を予測しています。同省も「基準ケース」と「目標ケース」の二つを想定し、それぞれで2010年における1990年比のCO2排出量の増減率を試算しました。基準ケースでは、エネルギー消費によるCO2排出量が6.9%増えると予測しています。
ポリシーミックス 省庁再編前の環境庁(当時)の中央環境審議会・地球温暖化対策検討チームが2000年にまとめた報告書で、京都議定書が日本に課した温室効果ガス排出量の6%削減義務を遵守する制度のモデルを提示しました。これによると、まず排出量の削減と吸収量の増大を進める計画を立て、自主的取り組みや経済的手法、規制的手法を組み合わせたポリシーミックス(政策融合)による対策を実施します。その後、計画の進捗状況を点検し、その点検の結果を踏まえた対策の見直しや強化を実施する、としています。
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