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きんき環境館タウンミーティングin奈良に出席して(2006/2/19) プリント

 2月19日(日曜)奈良市の生涯学習センターで開かれたきんき環境館と奈良環境ネットワーク主催のタウンミーティングに、講演者として招かれ出席した。主催団体の他に、近畿地方の各県も後援団体リストに名を並べており、当日の参加者の中にも奈良県以外の方がかなり含まれているようであった。

 環境省の出先機関である近畿地方環境事務所が、近畿環境館の名前で所在地である大阪ばかりでなく近畿地方の各県にも出かけて、このような行事のお膳立てをしている様子を見ることが出来て幸いであった。

 京都議定書の発効一周年を記念しての行事なので、これから日本として温暖化防止対策をどのように進めるのかについて話してもらいたいという要望であったが、実はこれが仲々むつかしい注文である。京都議定書は180を越える国が参加して、何年もの準備期間をかけた上で作り上げ、議定書採択のあとも細部については数年かけて肉づけを行った後にやっと発効にこぎつけた取極めであるから、これを正確に説明するとなると、相当時間がかかる。又聴取者の側からすれば、細かい点の解説よりは、“さわり”の部分だけを分り易く話してくれという事になるが、皆さんの関心事項がどの辺にあるのかは、その人の職業やそれぞれの地域における具体的な環境問題の有無などによって大きく変る―というのが、私が最近地方へ講演に行って感ずることである。

 今回のタウンミーティングでは、参加者の多くはそれぞれの地区で広い意味での環境問題に関与しておられる方であり、又私の講演のあとでパネルディスカッションに登場してくださる人々は、兵庫県の温暖化防止センターの菊井順一さん以外は、奈良県内の地方自治体や団体のメンバーであると聞いていた。

 そこで京都議定書自体の細かい説明はなるべく省略して、地球温暖化を以下の四つの視点から分析し、今後その防止のためにわれわれとして何を為すべきかを考えるという姿勢で話をした。

  •  1. 科学は地球温暖化の実態をどこまで解明できているか
  •  2. 温暖化防止と豊かな社会作りは両立できるのか。
  •  3. 日本の政治、行政は温暖化防止にどう対処してきたか。
  •  4. 日本は温暖化防止を国際交流の中でどのように推進すべきか。

 講演の後での私自身の正直な感想を述べれば、上記四つの論点は何れも一つだけでたっぷり1時間は必要な題目であり、限られた時間内に四つ全部話そうとしたことに些か無理があったようだと云うことである。

 タウンミーティングの後で、人数を絞って行われたパートナーシップ交流大会にも私は小一時間出席して、幾つかの質問にお答えしたが、奈良県の環境関係の自治体や団体の方々はご自身の担当地域の問題はよく勉強して精通しておられると感じた。同時に奈良という県は文化財も多く知名度も高いので一つの地域として一応完結した存在であり、これから初歩的なPRにつとめなければならない地域とは異ったところだとも思った。

 何れ奈良県でも地球温暖化防止活動推進センター設置のお話が出てくるであろうが、近畿の奈良の枠にとらわれずに日本の奈良として活動される場面もあるのではないか、そんなことを帰りの電車の中でぼんやりと考えていた。

(蛇足ながら近鉄奈良から京都間の特急約40分は、日曜日の夕方であったが乗客が数える程しか乗っていなかった。往路の京都から奈良間のJR線には10倍位乗っていたのと較べると、差がありすぎ「もったいない」なと感じた。いつもこんな調子なのであろうか。)

追記:奈良県地球温暖化防止活動推進センターは、3月3日付で正式に開設された。

 
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